第9話 夕方に考えまくる

 頭の中に言葉が浮かび続ける。

A4の紙に書き出すと10分もしないうちに黒く埋まる。

レールから退き、静かな生活を選んだからか・

この考えまくるという現象は生きている間

何十回、何百回と訪れるだろう。

イライラと共にタバコに火をつける。

統合失調症の症状の妄想や幻聴はないが

気持ちや考えがまとまらない症状が残ったようだ。

この症状はなかなか消えにくく

今後、続いていくようだ。

 今日はこうだ!と思っても明日には考えが変わってしまう。

一体、何を軸に生活をすればいいのか。

十年位前までは、考えがまとまっていないことに

自覚はなくペラペラしゃべっていた。

そして、行動も散りじりだったはず。

今では自分自身がおかしくないように振舞っている。

反動で家ではクタクタで考えが変になってしまう。

 家の中ではどの考えが自分の考えで

どの考えが症状なのか分からなくなってしまう。

 一旦、間を取って考えを止めると

すべてが病的ではないかと疑ってしまう。

きっと症状の中で生きた方が楽だろう。


私に現実を受け止めて考えられる日は来るのか…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

話し言葉では表現が難しい話 手紙の裏 @Longletter

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ