第16話 侵略遊戯、その6と戦争

憤怒のゲームから6日後。


傲慢のゲームを始めます。

やってもらうのは将棋です。


ずっとあったアプリをやるのだ。


古都音と朝未は将棋をやり、勝利した。


第6回侵略遊戯被害者。

色欲は参加者も被害者も0。


怠惰2人。暴食25。嫉妬7人。憤怒8人。傲慢48。



6人全員に勝利した。


そして、最後の一人。コウモリ男こと傲慢。


傲慢に勝ってから6日後。

傲慢が六人を連れてやって来た。

強欲が全世界に向けて強欲のゲームを始めます。

といって始める。


色欲鬼が色欲の所で死んだ人を元に自分と同じような鬼がたくさんおり、それを野に放つ。屍鬼を。


怠惰が色欲が作った屍鬼に武器を与え人々を襲う。


暴食は巨大な蝿となり、蝿の様な羽と顔と姿であり、タコの様な触手を持つ。そして、蝶のように口はチューブになっている。

傍らには6人の蝿の顔をした5mの人間がいた。

手には人の骨で作った剣や縦、槍を構えている。


嫉妬は西条にやったように誰かに嫉妬している人を操り人を襲う。


憤怒は火の玉を使い壁や人に向けて放ち火事で人々を焼き殺していく。


傲慢はあのビジネスマンは吸血鬼であった。

吸血鬼の姿になり人を襲いそいつも吸血鬼にする。



強欲がそんな六人の大罪に殺されていく人々を眺めている。その目には涙が流れていた。


それを見た色欲鬼が朝未と古都音を見つけた。


色欲鬼は二人に向かって一直線に進む。


二人が色欲鬼を見つける。


色欲鬼が左手で二人を燃やそうとする。

色欲鬼が二人を見て微笑んだ。


そこへ美郷が現れて色欲鬼の左手を掴み自身の左手で色欲鬼を殴った。すると色欲鬼は5mほど飛ばされた。


色欲鬼は二人に近づこうとするが美郷に阻まれる。


仕方ないと思い、色欲鬼は美郷を燃やそうとするが受け流されて火が回らない。

氷る右手を使っても流されるだけであった。


それならと影を踏むがなにも起きない。


そこへ美郷の拳が色欲鬼の顔に当たった。


色欲鬼はやけくそで美郷に拳を叩きつけた。


拳が合わさった瞬間お互いが発光しはじめ、二人を覆い尽くした。


光がおさまると美郷に二本の角が生えていた。


美郷にどうしたのと聞く古都音。


なに、どういうこと。

自分に起きた事柄か理解できずにいる美郷は身体に変化がないか触って確認する。


古都音がもう一度どうしたのと聞く古都音。

顔にある角を指をさしながら。


美郷が左手で左目の上にある角を触れると左目が青く染まり角が少し氷った。

逆の右手で右目の上にある角を触れると右目が赤く染まり角が燃えた。


不思議と寒くも熱くもなかった。


朝未がやってきて試しにと紙を渡された。

左手の5本の指で紙を握ると燃え、右手の5本の指で紙を握ると氷った。


色欲鬼の能力を持つことができた美郷。

美郷は色欲鬼と完全に融合した。


そこで見た。

この遊戯がただの暇潰しであることを。

世界を巻き込んでいるという事実を。

色欲鬼が遊戯でどんな風に能力を使っていたのかを。



色欲鬼が僕(しもべ)にしていた屍鬼を操ることができる美郷。


そこから形勢が変わった。

なぜなら屍鬼と怠惰の銃が人間の攻撃を返り討ちにしていたからだ。


そこへ他の4人が罠や奇襲による想定外の攻撃で人間達は数を減らしていた。


しかし、色欲鬼の僕の屍鬼が反転したため形勢が逆転したのだ。


怠惰は死ぬことから逃れるように逃げ出した。

しかし、屍鬼の銃撃により殺された。


嫉妬の部下の西条達は反転した屍鬼達に攻撃するが数で押し負け最後は人の手で殺された。情けだそうだ。

ありがとう、そしてごめんなさい。

と言って西条達は亡くなった。


嫉妬は色欲鬼と融合した美郷がトドメを刺した。

体を少しずつ屍鬼が食べていき最後はそれら全てを美郷が氷らせて殴り砕いた。それを燃やしたのだ。


嫉妬はただ叫んでいた。意味もない言葉を。

そして、殺してやると言って氷った。


暴食は他の者達が人間に攻撃を開始していたがなにもしなかった。


そんな暴食の元へ憤怒と傲慢がやって来た。

やる気がないのかと聞きに出しにだ。


結果はただの食事なら全力でやるけど殺しあいには参加しない。それが暴食が戦いに参加しない理由だった。


憤怒と傲慢は一回考える素振りを見せた後暴食を殺した。



憤怒は火山の噴火のように荒々しく、傲慢は津波のように静かに近づく。


二人が色欲鬼と争った参加者から作り上げた屍鬼を見つけると攻撃していく。

噴火のように局所的に憤怒、津波の様に波状的に傲慢。


この二人の攻撃で人間は大半が死んでいった。



山の山頂で3つの墓がたてられていた。


強欲が怠惰と嫉妬、暴食の3人のために作ったのだ。


今まで部下は切り捨て墓なんか一度たりとも作ったことはなかったのに。


強欲は空っぽだった。



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