第13話 侵略者の会議室
ある場所の会議室
扉が開き、一人の鬼がやって来た。
今回は会議するって言ってたけどやる気ないみたい。
それにしても、気になる。
そんな顔をする色欲鬼。
気になる所に向かう色欲鬼。
一人楕円のテーブルに真剣な眼差しで座る男。
その男は短髪の赤い髪で眼が鋭く牙がはえている。
コウモリのような羽を持つ男。
大丈夫とその男に色欲鬼は聞く。
その男は今にも泣きそうな顔でじっと前にある扉を見ている。
男は色欲鬼の方を向きまた扉の方へ目を向けた。
色欲鬼はそんな男ではなく近くにいた違う人に声をかける。
怠惰ちゃんあの人どうしたの。落ち込んでるけど。
男か女かよくわからない中性な子供に聞く色欲鬼。
ああ!オヤッサンはただ下手で落ち込んでんだよ!最高だろ!いつも偉そうにしてるからな!最高だろ!
上半身裸で肌が青い男が答えた。
半ズボンのジーンズをはいている。
あんたに聞いてないから憤怒。
憤怒君、君私を殺しましたよ。なにするんですか。
ここでスーツを着ている男、傲慢が言うのだった。
メガネもかけている。
あぁ!それこそゲームなんだからしかたねぇだろ!
ふざけことぬかしてんじゃねぇよ!
お前は最高な俺の脇役なんだからよ!
二人ともうるさいから、って怠惰ちゃんがいってるよ二人とも。
ああ!そうだな!おいオヤッサン変わっていいぞ!
怠惰ちゃんに言われて憤怒は舌打ちをしてコウモリ男に替わってやってもいいぞといってコントローラーを渡されたからコウモリ男に替わっていいそうよと言って渡す。
コウモリ男にはやらないと首を横に振られた。
なによ、私にまで感じ悪くしなくて良いじゃないの。
この人がこういうなら私がやるわ。憤怒さん教えて。
色欲鬼に教えてと責められて憤怒は舌打ちをして良いぜ。と言って教えてくれる。
意外と優しい憤怒、フフ。
彼らがやっているのはナイフすら持っていない状態で地図上にスカイダイビングして近くにある武器を獲得して地図上にいる敵を全てなぎ倒す。
といったちょっと変わったゲームだ(今は有名なゲームの種類だけど、サバイバルゲームなら最初から銃を所持している方が現実的で楽しい気をするけど。)。
そんなゲームである。
コントローラーの使い方と地図の見方など色々憤怒に教えてもらった。ちゃんとどこに敵が居やすいかどこからどういった武器でどう攻めてくるかなどしっかりと教えてくれた。こういう常識を教えてくれるのも憤怒の良いところだと私は改めて思った。
でも、最高、最高うるさいのよね、そういうところがダメな所なんだけどね。
どうかしたか!となにも言わない私を気遣って声をかけてくれた。
私は憤怒に微笑みかけてありがとうと声をかけた。
どうやって始めるのかを聞いた。
そして、他の二人がやる気の顔になりゲームが始まった。しかしまだ準備中、そして本格的に開始し遊び始める。
なぁ、村の辺りにいるんだけど!誰か連れて来てくれないのか怠惰!今は何にもないんだ最高につまんねえだろう!
怠惰は憤怒の方に驚いた顔をしてどうしてと聞く。わざわざ人を連れてこなくても誰か来るからだ。
そりゃあわかんだ!一人やった後と一人もやってないとだと心境が変わんだろ!一つでもやりゃよ!最高だろ!
でもよ一人もやってないと最高につまらねぇんだよ!
最高に楽しんで欲しいって思うだろ、怠惰!
そうだけど。色欲さんはどうしたらいいと思う。
どうすれば良いの怠惰ちゃん。
もう怖いよ色欲さん。
まずは落ち着いてください。これはゲームなんです。
割りきらないと先に進めません。
なので、一歩ずつ前進してください。色欲さん。
わかりましたとつたない動きで行動する。
やっぱり難しいよー。怠惰ちゃん。
憤怒ちゃんも怖ーい。
そして後ろから射たれてなにも出来ずに終了。
んー、つまらない。どこにいたのかもわからなかったしどう進めばいいかもよくわからない。射つように憤怒ちゃんにいわれたけどどこ狙ったらいいのかわかんないよ。
それからは二人の戦いを見ていた。
怠惰ちゃんはバンバン打って敵を倒してるし、たまに近付いてナイフで刺し殺してる。あんな風に出来るなんてすごいな。どうやったら出来るんだろう。
傲慢君はただ走ってる。射たれてもただ走ってる。隠れながら走ってるだけ。なにやってるの。
あ!扉を開けた瞬間を狙って刺し殺した。
怖!
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