第10話 侵略遊戯の余韻

怠惰の侵略遊戯が終わった。


帰らせてもらいます。失礼します。」

「バイバイ、古都音さん。」

古都音に睨まれたが古都音は俺の部屋を出てお邪魔しましたと家を出て行った。


部屋を出てリビングに向かう。


「古都音は帰ったみたいだけど箕郷はどうしたんだ。」

兄さんはシューティングゲームをやっていた。


最初に落下して武器を回収しながらやるサバイバルゲームをやっている兄さんはゲームに集中しながらお帰りと言った。


連れてきたけど箕郷、どうしようか迷っているため兄さんの隣に箕郷をおいて隣で兄さんのゲームを見ている。


「このゲームやってる兄さん始めてみたけどいつもやってる方のゲームやんないの。」

「最近人がいなくなってきたんだよ。こっちは1回キリだからドキドキが強いんだよ。」

「へー。」

と興味無さそうな声を出した。


兄さんはあと一撃やられたら負ける時に当たったような音がしたと思ったら優勝していた。


「よし、それで箕郷。」

兄さんは俺を恐怖の表情で見た後自分の隣にいる冷たい女の肌をさわる。


「朝未、これはどういうことだ。」

「どういうことだって言われても見てわかる通り。それで聞きたいんだけどどうしたらいい。」

兄さん、箕郷どうすればいいんだ。


「朝未、どうしたらいいか聞くぐらいならまずやるべきことをやることだ。」

「家族に渡すべきってことか兄さん。」

「そうだ。もし付き合ってほしいなら付き合うぞ。」

兄さんが付き添い……。

兄さんがやったって思われてもなにも言えないんじゃないか。


「お前だけが行くとお前が殺されそうだからな。だから一緒に行くって言ってるんだ。ついでに謝るぞ。そうなったのはお前のせいでもあるだろうからな。」

「そうなのか、ごめん。ごめんな兄さん。一緒に行ってくれるか。」

反論しようとしたが箕郷を見てなにも言わずに一緒に行ってくれるように頼んだ。

「当たり前だろ。」

お前が悲しそうだからな、ついていくよ。


次の日。


「申し訳ありませんでした。」

「申し訳ありません。」

箕郷の家を古都音に聞いてやってきた。

箕郷を家族に渡した。

家族は箕郷を呼ぶが返事がない。


どうしたのか。

家族に聞かれたため、怠惰のゲームについて話した。


嘘だ。そんなのはお前の嘘だ。娘はそんなことしていない。


最後の言葉は理解できなかったが言いたいことはわかった。

失礼しますと箕郷の家を後にしてきた。


「兄さん、あれは俺達のせいにしただけだよな。」

「そうだろうな。でもなんで死んだのかはわかったから少しはよかったんじゃなか。」

「そうか、傷がないのにあの状態は俺は嫌だよ。」

「俺も嫌だがそれがきっかけにすぎないことが怖いよ。」

「きっかけってどう言うことだよ。」

「さぁな。」

それだけ言って兄さんは家に帰った。

俺は古都音の家に行き古都音に箕郷を家に返したことを伝えた。


古都音は家に帰ってきたあと部屋にこもっていてなにも食べずにいるそうだ。何があったのか聞かれたがなにも答えずに帰ってきた。


「おかえり。どうだ。少しは整理がついたか。」

「どうだろう。」

「そっか。」


翌日。

やけ食いする朝未。家にある全てを食い漁るほどだ。


「ラーメンにチャーハンにカレーにポトフの4つは多すぎるぞ。しかも全部四人分。食いすぎだろ。そんな食ってたら戻すぞ。」

多すぎだな。


「うるさい。どんなに食べても良いだろ。食いたい気分なんだ。」

それにしては多すぎだな朝未。


「はぁ、そんなに食ったら内は家畳んで借金まみれだぞ。」

それは言いすぎだろ。食いすぎで借金ができそうなのはわかるけど兄さんが言うのは言いすぎ。

「いやなこと言いやがって、わかったよこれ終わったらやめるよ。」

「早くやめろよ。それでその暴食3食目なんだからな。」


「ハイハイ。」

おいしくないな。飽きてきたのか。それなら良い言い訳になるし兄さんのいう通りにしないとな。

「もう暴食はやめるよ。味しないし、迷惑かけたね。」

「素直だな、朝未。通知来てたか。」


通知ってなんの通知。

友達とかクラスのエルシィーだったら通知来てるよ。


クラスのあいつが死んだとか、先生が死んだかとか先輩が死んだとか。家族の親戚がとか。

このゲームは大罪人がいるんだとか。昨日誰々がこんなこといってたとか。


ほとんどが学校のクラスのグループでの会話がほとんどだけど。

エルシィーとは無料のショートメールをおくれるチャット型のツールだ。世界の半分以上がこのツールを使っているという。

エルシィーで学校の友達とかからのメッセージは色々だがほとんどが侵略遊戯に関してが多かった。

何人か俺が古都音と箕郷のどっちと付き合っているのかというのが来るけど。


兄さんのいう通知は本当にエルシィー。


「通知ってなんの話。」

「次があるだろうからな。侵略遊戯の通知見た方が良いって話。」

「忘れてた。」


忘れていたのでは忘れようとしていた朝未。

朝未の兄もそれがわかっていたため現実を受け止めるように言ったのだ。


侵略遊戯の通知を確認する。

そこには明日行うとあった。怠惰のゲームから5日たっていた。

箕郷が亡くなったと確認されていた。

その犯人が俺ということになっている。


今回は所々でゲームが発生し、アプリが入っていた。

侵略遊戯のアプリがそのアプリの開発者が俺で首謀者ということになった。


最悪である。


最近エルシィーに変なことがかかれていると思ったらそういうことだったのか。


迷惑な話だ。


もう5日もたっていたのか。

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