第6話 謎とその2開始
古都音と箕郷の二人に自室を追い出された朝未はリビングに行く。
リビングには兄さんが座って麦茶を飲んでいた。
「お茶じゃないなんてって怒られたんだけど兄さん。」
「それは俺のせいなのか。」
兄さんが持ってきたのになにとぼけてるんだ。
「そうだと思ったけど、兄さんが飲み物を持って来なかった。」
「そうだったな。」
「謝らないといけなかったんじゃないか。兄さん。」
箕郷さん、告白されたの言ってほしくなかったみたいだったな。
「ノリで言ったときに拒否されたよ。」
「そうだったんだ。それで今の彼女って、誰なの。」
「お前の知らない人だよ。」
「そ、そうなんだ。」
あんまりその話しはしたくなさそうな兄さん。
「そんなことより、お前はこのニュースどう思う。」
それは七つの大罪達が中学校の生徒や教師を死へと追いやったと言うものだった。
中学校にいた生徒や教師がいなくなったと言うものも含めて。
そのため中二病事件として話題になっている。
二人は気分が悪くなったからと帰っていった。
なにしきにしたのやら。
二人に兄さんが事件について聞いたせいだ。
古都音が過呼吸になったため帰ったのだ。
なにやってるんだ、兄さん。
あの地獄から一週間後、兄さんが見ているニュースには驚きの情報が流れた。
それは中二病事件と同じゲームがまたあったとわかる化け物に噛み殺されたような後の残る死体が発見されたらしい。
家の中で。
街一帯でそんな事件が起きたとされていた。
その中には中二病事件の生存者は一人もいなかったそうだ。
あの地獄から一ヶ月後。
あの地獄と同じような事件が5回起きた。
6日後に一回。
12日後に一回。
18日後に一回。
24日後に一回。
30日後に一回
その内の最初の地獄から18日後と24日後と30日後は一人として生存者がいなかったそうだ。
その前の二つも10人以下しか生きてはいなかった。
学校は一ヶ月間休校が決まっていた。
その間、古都音と箕郷さんがたまに家にやって来た。
なぜ俺の家に来たのかはよくわからなかった。
兄貴はスマホに電話がかかりどこかへ行き、その日は帰ってこなかった。
その日に古都音と箕郷さんが来たが二人は帰っていった。
兄さんが二人の目当てだったらしい。
兄さんも被害者だった。
兄さんは12日後の生存者となっていた。
「どうして西松町に行ったんだ兄さん。」
「お前には関係ないだろ。」
なんとなくわかるけど、電話の相手が兄さんの彼女で一回目の被害者だったんだろうな。
「そう、ならいいけど。母さんが心配してたから言ってみただけ。」
「そうかよ、俺のことより自分の心配しろよ。明日だろ。決めたのか。」
「ああ、俺たちは怠惰に会いに行くよ。兄さんはどうするの。」
「まだ先だけど、怠惰には会ったからな。色欲にでも会いに行くよ。」
その目は色欲なんて眼中ないとものがたっていた。
「二人とも早くしないとお風呂にはいる時間なくなるわよ。」
「「はーい。」」
と適当に答える二人。
「母さん、父さんもだけどあんまり心配してなさそう。」
「どこがたよよく見ろ、そわそわしてるし豪華だろうが食事がよ。」
「そぅたな、カレーとトンカツと天ぷらの三点セットなんて始めてみたよ。」
「おれもだ。俺の受験のときもここまでじゃなかったからな。」
俺達は笑いながら飯を頬張った。
翌日の正午。
「ん、君達が次の相手かぁ。面倒くさいなぁ。君達となにやるかは決まってるよ。」
数が多い。この人数、ここと嫉妬に振り分けられたってとこか。
通知が来る。
怠惰のゲームを始めます。
あなた方の端末で行います。
今回は10:1、というゲームです。
知らない人は多いと思います。
君達プレイヤーに10枚、相手に10枚。
計20枚でプレーします。
手札の十枚をピラミッド型に並べます。
K(Q、J)
A 2
3 4 5
6 7 8 9
といったように並べていきます。
1枚だけの部分には必ず手札のKQJの絵柄。
ない場合は一番高い数字を使います。
このゲームは一番下の四枚のカードの1枚から四枚のカードを双方めくり合計の数値が高い方がカードを残し、少ない方はカードを捨てます。
なので、A 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 J Q K
という順番に強いですがAはKよりも強いです。
ジョーカーは1から13の好きに選べます。
ジョーカーは1枚の部分には置けません。
1枚か四枚の、ピラミッドの一列全てがめくる対象です。
それを交互にめくっていきます。
めくったものはそのまま残します。
ピラミッドの下から捨てていき最後の1枚を捨てた方が敗けです。
皆様、頑張ってください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます