第3話 失望
また1日が始まる。SNSを見ていると色んな家族が流れてきて、素敵だなと思っていた。でも最近ではうちは普通じゃないんだなと、気づいてしまった。気づいてからは速かった、私の中で何かが崩れた。今まで我慢していた何かが。ただ、一つ、母親に愛されたい。抱きしめられたい。そう思ってしまう。もう18になるのに、母親に愛してると思われてるか心配で、不安で、でも今まで愛を感じられなかった寂しい人間は、素直にそうは伝えられないんだ。母親が楽しそうにしてると、無性に腹が立つ。だから具合が悪い風に装ったこともある。構ってほしくて。辛い。でもどうでも良くなった。構ってくれないならそばにいてくれるだけでいいって気付けた。
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