第2話「出会い」
「つまり君と君のお父さんとここに避難して、何日かたった後お父さんが食料調達に行ったが、何日帰って来ないというわけか...」
現在私は昔住んでいた家に住み着いている男の子の話を聞いていた、彼の見た目は髪の毛をあまり手入れしてないようで髪の毛が少しボサボサだ で前髪が左目の所にまで来ていた、そしてあまりいいものを食べていなそうで年齢に比べれ背が低いと思った。
「ごめんなさい、僕ここが君の住んでたところなのにここにいて」
「いや、謝らないでいいんだよ、というか私は家の中がこんなに綺麗になっててびっくりしたよ」
「いえ掃除は少し好きなんですよ」
ニコっと少年は笑った。
「そういえば君の名前を聞いていなかったな、名前はなんて言うんだ?」
「そういえば言ってませんでしたね、僕はレイ=リィートです、お父さんからはリィートと言われていました。」
「私はリフェ=クートだ、冒険者をしている気軽にリフェとでも呼んでくれ」
「冒険者なんですか!?ならここに魔物が出たんですか...?」
「もう倒した、そのついでにここに来たんだ」
「なら良かった〜」
「ところで食料はどうしてたんだ?見たところ内容に見えるが...」
今いる部屋を見るが、食べ物がないように見えたので質問してみる。
「食料は魔物の肉を食べてたんですよ、まあオークとかゴブリンなので結構不味いんですけど」
「魔物の肉だと!?昔私も食べたことあるが不味かったぞあれ...というか魔物の肉なんてどうやって調達してたんだ?」
魔物の肉は大体が不味いのだ、焼いても不味いし調味料をかけても不味い、安い携帯食料食べた方がマシと思うほもうほどだ。
「ここら辺あまり人来ないのでトラップを少し置いてましてね、あと何故かここら辺は魔物の大群も出なかったですし」
「確かに...ここら辺はあまり魔物の大群の報告がないな...」
「そうなんですよね...」
心の中でふと思ったことがある。
(ここで1人で暮らすとなると魔物の大群や冒険者と魔物戦いなどに巻き込まれるかもしれない...)
「なぁ私の住んでる国に行かないか?」
「どうしたんですか急に」
リィートは少し怪しむようにこちらを見る、まあ急にそんな提案したら誰でも怪しむなと思いいつつ私は話を続ける。
「ここに1人で暮らして行くより、国で暮らして行った方が安定するし魔物の驚異もないと思うんだが」
「そうなんですけどお金もないし、体力もないし、何より道も分からないんですよ、なので国で暮らすと言うのは無理かと...」
「わかった、なら私と一緒に暮らすか?私の家も少し大きいし買い出しや掃除をしてくれるだけでいいんだが」
私がこの提案をした理由は、これが一番いい提案と思ったのと、家を残してくれたお礼も兼ねている、寝る場所や仕事をするために勉強などできる場所もあるし、時間も沢山あるので色々勉強も出来ると思ったのだ。
「いえ、そ、それはお断りさせていただきます!迷惑もかかりますし、それに僕が働かない可能性もあるんですよ?」
「その時はその時だ、あとこの家を綺麗に保ってくれたお礼も兼ねてこの提案だ、だめか?」
「そういうことなら...いいですよ」
「よし決まりだな!ところで私の部屋を見てもいいか?」
「いいですよ」
私が自分の部屋に入ると昔使っていたベットなどが迎えてくれた、昔見ていた本なども置いてあってとても懐かしい気持ちになった。
「あの...1ついいですか」
しばらく本棚などを見ていると後ろからリィートが話しかけてきた。
「どうした?」
「多分お父さんの部屋だったところにとある本がありまして、それの内容が分からなくて、リフェさんなら知ってるかなって...」
そう言ってリィートが取り出してきた本は私も見た事もない本だった、受け取ってページを開いても内容が全く分からない...
「済まない...私でも分からない」
「そうですか...んでもこの本とても気になるんですよね」
「というかそろそろ国に行くかギルドに報告しないとな」
「分かりました少し荷物まとめるので待っててくださいと言ってもほぼ持っていくものないんですけどね」
そう言って彼は父の部屋に戻るのだった。
(ところで...私のベット誰がつかってたんだ....?)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます