<37>不幸

一杯のミルク

その上に水が落ちた

波紋を作り広がる

透き通るように白い


幸い怪我はなかった

だけど殺された

昔の自分はもうきっと

死んだ


波紋が広がる

周りにも影響を与えていく

きっと私は不幸


寂しく泣いても

傍には誰もいない

当たり前だ

私が殺したんだから


きっと私に明日は来ない

そう思っても

気づいたら朝になっている

もうやめて

誰か終わらせて


誰から私の不幸を望まれたんだろう

誰がお金を払って

私を「不幸」にしてしまったのだろう


きっとその人は違った

私が貧乏になってほしかった

だけど勘違いした

私は「不幸」という概念になってしまった


なんておっちょこちょいなんだろう

苦しいほどに

私は生き悩む

誰か私の不幸を

笑って受け入れてくれる人はいるのだろうか

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