<24>暗闇

底がないように深い

一寸の光も灯らない

自分が侵食されていく


暗く淡い明けない夜に

目が慣れ始めていても

その手に触れる物はない


きっともう私は見放された

片目が見えなくなり始める

じっとその場に座り込む


外はない

ドアもない

ただただ無が広がっていく


吸い込まれていけ

この無機質な暗闇に

歯向かう者は何もない


ただ狂気に染められるだけ

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