眉ひそめ正す「です・ます/だ・である」やわい硬いと知らず飲み干す

 私はカジュアル敬語が好きです。


 カジュアル敬語とは、こういう感じで一応語尾に「です・ます」を付けるけど全体的にくだけた印象の敬語のことです。命名してる人いそうだよね、調べてないけど。


 私はこのスタイルが話すのも書くのも楽で、自分の気持ちを語るときなどはよく使ってます。

 最初は普段作品を書く時と同じようにかっちりとした文章のほうがいいのかな、と考えていました。

 そのためには綺麗な言葉や教養を感じさせるおもむきのある言葉を知りたい。なにせ私は言葉だけの存在。つづる言の葉でしか姿を見せぬ曖昧模糊あいまいもことした存在なのだ。あぁ、なんと。男とも女とも知れぬ、わらべ年寄としよりかすら判然とせぬ我が身を思ふ。

 なればこそ私は清く正しき言葉を飲み下さねばならぬ。まずは、そうさな。この涼しげな『あいすくりん』からいただこうか。


 なんて毎回書いてたら「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」と嘆くことになりました。

 最近は言葉の「意味」を知るより「印象」について学んだほうが手っ取り早いと気づいたので、それを実践して自分の書きたいことを徒然つれづれなるままに書いています。

 なんだか単語の意味だけ調べても、「西暦1085年」みたいに歴史の年号だけ学んだような気分になったんですよね。

 学ぶなら「時の教皇グレゴリウス7世が、一度許したローマ皇帝に裏切られて全てを奪われた屈辱から血管ぷっつんして死んだ年」くらいの面白さが欲しくなります。


 言葉は生き物で絶えず変化するものです。

 なのであまり肩肘かたひじ張らず、ぼんやりと理解して遊ばせてあげるのがいいと思います。

 少なくとも私はガチガチに管理したケージの中で過ごさせるのは忍びないな、って思うのでそうしてます。

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