さあ目指せ夢のボディビル小説を 削れ顔足太れ腹肉
私は初稿がよくホネホネくんになりがちです。
ホネホネくんとは、物語について勉強するとだいたい出てくるあの単語。「三幕構成」で言うところの第二幕の分量が足りてない作品のことを指します。ちなみに命名者は私です。
一般的に三幕構成は第一幕、第二幕、第三幕の全三つで構成しその配分は1:2:1になるのが望ましいとされています。
あくまで基本なので別に崩してもいいのですが、ちゃんと目的意識を持って構成しないと物足りなかったり冗長な印象の作品になることもあるので、とっても難しい……。
さて、話を戻して。私の初稿はこの三幕構成のうち第二幕がよく少なくなってしまうのです。
配分で言うと2:1:1くらい。
すると、始まりはいいのに盛り上がりに欠け、スーッと終わってしまった印象になりがち。
こうなってしまうときはいつも、ホネホネくんにお腹いっぱいエピソードを食べさせて太らせてあげます。
エピソードには「この作品を読んでこんな気持ちになってほしい!」という想いをたくさん込めて。すると、ホネホネくんも気持ちよく幸せ太りしてくれます。
そしてある程度太らせたら、削ります。
顔と足に見合う、理想のお腹になるまでシェイプアップ! ここは理想の体を目指すところです。ビシバシしごいていきます。
そうして全体を整えれば。
おめでとう! ホネホネくんは ボディビルしょうせつに しんかした!
ちなみに、全体の配分が1:1:1の小説はブクブクくんと言います。これも命名したのは私です。褒めてくれていいよ。
ブクブクくんの場合は、まずなりたい理想をイメージしてから頭と足のいらない肉を適度に削ぎ、全体のバランスを見てお腹をしぼっていきます。
この時、見てくれる人にどんなところをアピールしたいか意識するとより良くなった気がする、かも。
ボディビルの逆三角形マッチョボディもいいですが、引き締まったボクサーのような細マッチョもカッコいいものです。
さぁ、一緒に、自分の作品の顔に合わせた理想の体を目指していきましょう。いきましょう。いきましょう……。
ハッ! 夢か……。今日は深夜にリングフィット動画を見ながら寝落ちしたせいでなんだか朝から疲れました。
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