第二幕 サヴォワジー伯爵

第二幕 サヴォワジー伯爵・1場

◯ベランジェール、小姓が入ってくる。


ベランジェール:

「さて、私が今この瞬間にも司祭さまとの面会を切実に求めていることを、司祭さまご自身は知っているのかしら?」


小姓:

「司祭さまは必ずここへ来ます、マダム」


ベランジェール:

「まだ伯爵のところで話しているの?」


小姓:

「すでに立ち去りました」


ベランジェール:

「わかったわ。何もいらないから、もう下がりなさい」


小姓、立ち去る。


ベランジェール:

「私の神よ、慈悲以外に何もいりません! ……なぜ、あなたは片方にだけ力を与え、もう片方はあなたの足元で意気消沈して、あなたの慈悲を無駄に懇願させようとするのでしょうか? 私の神よ、長い間あなたを信じてきた魂が苦悩のあまり、あなたを否定したくなる時間があることをご存知ですか? 不幸が一歩一歩追いかけてくるとき、神を呼んでも神が答えてくれないとき、私たちの弱々しい声が空間に響くことなくただの呼吸のように消えてしまうとき、希望の光を見失った魂は、サタンを呼び出す寸前まで追い詰められます。一体、誰が答えてくれるのでしょうか?」

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