第47話・早すぎる戦闘

 中で活動していると、大きな大木を発見して、中で一休みを取る。


 花が開き、このまま刺激しないで奥へと進むと、甘い香りが漂ってきました。


「これは」


 そこでは巨大な白い蜂がシロハナミツバチ達を従え、クリームのようなイチゴのような果実を乗せた花が開く。


 ケーキのような花、ケーキフラワーが咲き乱れていて、巨大なケーキフラワーを守る蜂達。


 その時、クロが一番反応する。自分のような存在がいると伝えてきました。


「嘘から出た実ですね」


「ならお羊が?」


「とりあえずシロ、お話はできませんか?」


 シロはそう言われ、姿を現すと、白銀の女王蜂は顔を上げて見つめる。


 シロが話しかけているように手振りで話していると、しばらく考え込む女王。


 しばらくしてシロが戻ってくる。


「どうでしたか?」


 なんとなくだが、シロはあれを倒せれば会わせるという顔で、倒しに行こうとしている。


 どこかに敵がいると思ったとき、植物のツタが蛇のように向かってきた。


「戦闘開始ですね」


「よっしゃー」


「そろそろ地面に降りても問題ないですが、念のためにやめておきましょう」


「空中戦をここでするのかー」


 ケモットちゃんがそう言いながら気にせず前に出ます。


 無数の木々を薙ぎ払う蛇に対して、私達は地面に下りずに戦うしかないのです。


「クリス」


 クリスが水晶のような糸を取り出し、余すこととなく接しする。糸の足場を確保して、我々は蛇を倒そうとしますが、その先を見ます。


「蛇は手足ですからね。本体は」


「あれですね。やります」


 グットラックさんが槍のアーツを叩き込み、地面に潜るそれを引きずり出します。出てきたのはカラフルな色の花でした。


「ケモット、鑑定眼などのスキルで名前とか分かります?」


「うん。マザーアースっていう植物系モンスター。火属性は効かないし、氷も効かないよ」


「魔法耐性は無以外無さそうですね」


「突撃します!」


 妹がそう言って突撃して、花が乱れると、刃のように風になり襲い掛かる。


 だけど難なく切り落として、突撃突貫攻撃を繰り返します。


「距離的にどうかな?」


「気づければ気づいてますね。範囲内のはずです」


「範囲?」


 空蝉の術などで回避しながら足場を作り、攻撃を繰り返す。地面に落ちた破片は紫の液体に食われています。


「げっ、マッドスライムっていうのがいるよ。紫の液体がそう」


「落ちないので無視、ではいけませんね」


「まあ問題ないかと、流れ弾で終わりそうです」


 マッドスライムが津波のように襲い掛かった時、遠距離から火の魔法が放たれた。


 爆発が巻き起こり、その火にを使う。


 竜巻の術を使い風を纏い、マザーアースへとダメージを与える。


「これはハルルンさんですか?」


「ハルルンとフローラの合わせ技ですね。超遠距離攻撃です」


「よく分かりましたね」


「たぶん、チームメイトの我々の位置をマップで見て、そこから敵を予測して射撃しているかと。外れるときは外れます」


 そうして攻撃を再開する。試したいことがある。


「【広範囲浄化】」


 七色ドリンクを飲み、習得したスキルを使うと、地面に変化が。


 紫の液体が消えて、危険と感じることが無くなった。


「地面に降ります」


 地面に降りたら、問題なく花も反応しない。


 そうかここ、七色ドリンクの浄化を使って足場を作って進むのか。


 それが分かり、とりあえず射撃位置を作り、攻撃を繰り返す。


「んー私が一撃必殺の技が無いのは痛いですね」


「スピードアタッカーですからねリオさん」


「私はあるよ、凄いの放つから一瞬止めて!」


「それならできます」


 大量の爆弾樽を出現させて爆破、その瞬間、妹は突撃する。


 それはまさに槍と言う一撃で貫いた。


「いえーい!」


 勢いがあり、そのまま奥へと向かいましたが、倒すことができました。


「まだ動きます」


 そう言ったとき、それが動いているのを見つけた。


 小さなコロボックルのようなコアが動いています。それから地面に埋まる前に、調べるとか、そんなことを感じる前に。


 敵、倒す。だから私は、叩き斬り落としました。


 ◇◆◇◆◇


 ………えっ、なにこの人達?


 マザーアースの正体とか知ってきてる? マザーアースの情報を蛇使い座は綺麗に隠している。私はここに意識を飛ばして女王に守ってもらってたけど、あれは初見で分かる敵ではない。


 まずはツルの攻撃は意味がない。大量にあるが、本体がある限り無限に湧いて出る。倒す意味はない。


 マッドスライムも作り出すのも厄介だな。まさかここの性質を利用されるとは思っておらず、逆に味方になってしまった。マッドスライムも放っておけば無限に湧いて出る。


 だから、一定のダメージを与え、コア部分を見つけ出し、大技を使ってコアを露出させて、地面や木々、植物に再度触れる前に叩き壊さなきゃいけない。なのに初見突破って、嘘でしょ?


 敵か味方……少なくても魔の陣営ではないけど、誰かによっては女王が戦うはずだからな………


 まだ安心はできないけど、ようやく事態は好転し出したようだ。


 ………まさか私の花園を荒らす人じゃないよね? 信じてるよ女王!


 こうして私は、彼女達と話すことができるのであった。

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