第37話・第二イベント:四日目

 ログインして残りの星座を探しましょうか。


 その前に遺跡フィールドが解放と共に島が地震で揺れます。これはいったい?


「ここはかつて封印された島です。年に数回地上に上がり、数年に一度沈みます」


 そう言われ、コロボックル達は自前の船を用意している。そこから脱出するらしい。


「どうしてここに住んでいたんですか?」


「コロボックルにとってここが安全だからです」


 コロボックルは普通の大陸では行きにくいらしい。それなら私が保護しよう。


「ほんと?」


「おねえちゃんとこに行っていいの?」


「なら大きな乗り物が必要か、あるいはアイにお願いするしかないね」


「あーうー」


 アイが両手を上げて、コロボックルは一部付いてくるつもりのようです。お姉ちゃんは勘弁するのです。


 それならばと、同じように一時的に島に避難する生き物。ユニコーンと狼もどうだろうかと聞かれ、いいよと答えます。来るもの拒まず。私はお姉ちゃんですから。


 こうして草原のフィールドを探索すると、狼の集団と対決します。動きは早いですが、問題ないですね。


 一匹捕まえてもふもふちゅっちゅします。


「ぐったりしました。コロボックルさん、説得お願いします」


 コロボックル達の説得で納得して、ほ座のアイテムを確保する。倒すか説得するかで手に入るようです。


 その後は食材集めとポイント集めして、セーフエリアで振る舞います。


「リオさん、新情報があるので共有を」


「はーい、ありがとうございます」


 グットラックさんとケモットちゃんがわざわざ情報を持ってきてくれました。


「いやいや、おかげで装備が整いましたから」


 クリームが得意げな顔をします。クリームの能力を使い込み、グットラックさんの装備は整いました。かっこいいですよ。


 どうも祭壇の奥に遺跡があり、何かを埋め込む石があるとか、遺跡の中はプレイヤー分けされているので、報酬は全員分ありそうです。


 ちなみにグットラックさんは遺跡内で私達が持っていない星座を手に入れ、残りは海の方だけです。私も遺跡でアイテムを集めないと。その前にユニコーンたちですかね?


「私はこの後ユニコーンに会いに行きます」


「気を付けてください。ユニコーンの傍に行くと幻術をかけられて、惑わされるらしいですから」


「はい、ありがとうございます」


 こうして食事を振る舞いながら、私達は私達でできることをするのでした。


 ◇◆◇◆◇


 ログアウト休憩後、ログインしてコロボックル達と共にユニコーンさん達のところに行く。


「おー」


 とりあえず近づくと水にかわり、水が噴き出して辺り一面が海中に沈んだように見えます。幻術でしょうか、水の中にいる感じですが息はできます。そして………ここですね。


「ひん!」


 はいいました。見えない形ですがお馬さんです。可愛いですね~


「よしよし、怖くない怖くない」


「ひひん!」


 他の子達も捕まえましょう。途中で幻術が解けて、涙目のユニコーンが現れました。コロボックル達もすぐに気づき、説得タイムです。


 何匹かついてくるようです。ユニコーンはどうも海面を歩けるらしいから、島が沈むことにされほど困っていませんでした。


 その後はレベル上げですね。海中遺跡でレベル上げです。


 明日は本番らしい遺跡内部。上げられるだけ、スキルなど上げておきましょうか。


「とりあえずやれることはやれてますね。エネミー退治にポイントゲット、イベント報酬らしき星座関係のアイテム。そして皆さんに貢献するポイント」


 なかなかポイントは集めているはずです。どこまで集められるか、とりあえず倒して倒して倒しまくるしかありません。


 こうしてエネミーを倒し続け、翌日へと備えるのでした。

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