第36話・第二イベント:残りの星座
海です。クリームとキノに後のことは任せて魚を確保する。チップスアンドシーフードにするためです。
鵜飼のようにアイが海の中を進み、魚を食べて捕獲。収納したのを回収する。
「しかし………」
気になることがあります。この前泳いだところと、今日泳いだところが違う気がします。これはどういうことだろうか?
そう考えながらも答えは出ず、考え込んでいる。そうしていると、アイがなかなか出てこなくなりました。
「ん?」
そろそろログアウトの時間です。アイを心配していると、ブレスが海面から出てきた。これはいけない。
「クロ!」
クロを纏い、クロの忍法水遁の術を使い、海面を走る。
海面から触手と絡まるアイが出てきたので、切って助ける。この切ったの、HP持ってる。
鑑定してみると【クラーケンの触手】となっている。海中には大きなイカがいる。よしよし。
「アリス、雷魔法を私始点に放ちなさい」
雷魔法を避けて、海中のクラーケンに当てる。アイは分裂した触手を倒して口の中に入れている。
海面から出てきたらこちらのものだ。暴走する魔力を叩き込み、連続で剣げきを当てるのみ。
クラーケンを倒した私は、そろそろ海の方に戻ろうとする。アイが最後に海中に潜り、なにか宝箱を持ってくる。
陸上で蹴り壊してもらい、中身を確保。これはりゅうこつ座のパーツだ。
残りは『らしんばん』と『ほ』となる。アイから回収するお魚はサーモンもあったりとと、チップスに合う揚げ物も確保した。
「マンマー」
「はいはい」
私はママだから、よしよしと頭を撫でる。大きくなっても甘えん坊ですね。
セーフエリアに戻り、牛乳鍋やグラタン、サーモンチップスなどを作り、売りに出す。これもプレイヤーには売れている。
後でグットラックさんが尋ねてきたりする。もう一人、綺麗な洋服を着た人もだ。
「初めまして、掲示板では『令嬢』と呼ばれている『フローラ』です。主に装備品やアクセサリーを集めたのしてます」
「リオです。この子達の姉をしてます」
その後はフローラさんから、依頼で服の製作を頼まれた。クリームが作ったシュシュなど欲しいそうである。
それに了解と言って、クリームが頑張るぞと気合を入れていた。グットラックさんも装備を整えるらしい。奥で手に入れた装備品を渡して、装備を頼みだした。
こうして三日目はログアウトして、私は現実へと帰還する。妹の方はどうなってるんだろう?
◇◆◇◆◇
「お姉ちゃんとこは当たりサーバーだね!、いいな~」
どうもイベントのサーバーは分けられていて、妹とハルルンとは違うサーバーにいるらしい。そっちはそっちで大変だそうだ。
「当たりって、ハズレがあるの?」
ご飯の支度を姉妹で用意する。今日の晩御飯はキムチ鍋だ。
そうしていたらマナーの悪いプレイヤーがいたり、タダで物をもらおうとする不届き者がいるらしい。
「しまいには情報を出せって言って来るの! 協力プレイじゃないんだから、なんでもかんでも話すか!って怒鳴ってあげたわ」
「んー確かにね。お姉ちゃんが仕入れた情報いる?」
「いいよ。お姉ちゃんは気にせずに。こっちはこっちでやるから」
それでもどんな感じに過ごしているか話すと、かなりの当たりサーバーらしい。
物を売ったりするのも、かなりひどいところだとタダで寄越せと言ったりするらしい。物々交換も無しでそれは。私は調理器具をゲットしたプレイヤーが売り込んできたから、それを利用してご飯を渡したりしている。
「確かに料理してたらタダでくれって言う人もいたな」
それでも周りが注意してその人達はセーフエリアから追い出され、別のところで活動している。
そんな会話をしながら、明日は遺跡の封印が解けるらしいから、遺跡は後回しに、他のところ、残りのキーアイテムでも探しますか。
そして晩御飯を食べて、ゆっくり過ごすのであった。
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