第25話・リオの次の動き
このゲームを始め、最初はモンスターを連れて歩ければいいと思っていたが、ここまでくると他のこともしたくなる。
世界七大美食の一つを食べたことで称号を手に入れ、さらに空間移動ができるようになった。だけど他のプレイヤーから道の整理を頼まれているから移動する気はない。終わったら砂漠へと向かう気だ。
こうして『沼地荒野』と言う場所で食材を集めながら、素材である『硬い石』など集めている。石ばかり手に入るが、錬金術で岩に、そして硬い石にできるため、問題ない。
ヒスイは進化可能になり、探求の道化師と言うのになってもらった。調合も覚え、研究者として可愛らしい道化師になってくれた。
アイも進化して、子供白竜に進化、一人で歩けるようになり、とてとてと歩く。可愛い。だけど氷のブレスで相手を凍結させたり、氷魔法で倒すなど繰り返し、氷の塊を吐く。
シロのおかげで庭が豪華になる。庭には『宝石薔薇』、『結晶藤』、『雪原藤』、荒野で手に入れた『オリオンフラワー』と言う花。
他にも適当に手に入れた花が咲いていて、シロの【園芸】スキルは10になり、【庭師】、追加として【農業】と【苗木化】のスキルを獲得。庭師だと畑も使用できるらしく、果物を作るようになった。
荒野で【カーオの実】が手に入る。カカオだろうか? チョコになるため確保しつつ、苗木にして育てられるか確認。
雪山での素材集めの際に『コーラルチェリー』と『酒桜』、『果酒木』と言う木を苗木に変えて、庭に植えられた。シロが凄い勢いで庭を手入れしている。
こうしてシロに任せている。花はクリームがヒスイに頼んで染物に調合している。
私も鍛冶の為に色々作るのだが、貯まってきたな。
クリームの服は売れそうなものが多い。っていうか売り物に使えそう。しばらくしたら売るかと考え、動き回る。
◇◆◇◆◇
ようやく馬車運航可能になり、私は王都に戻った。
「お姉ちゃんありがとー」
セツナがお礼を言って、これで先に勧めると言う話になる。なんでも自力だと吹雪に遭う可能性が高く、結構挫折したプレイヤーは多かった。行き来できないとアイテム確保で大変だからだ。
「食材系で料理アイテム確保は王都、田舎町が多いからねえ。お姉ちゃんが開拓してくれたおかげだよ」
「そうなの? 他の人も素材があればできるけど」
「うん。けど基本は戦闘職が多いから」
生産職はいまだ一部は田舎町で活動している。よくて隠れ里止まりらしい。本屋さんから報酬金をいただき、ギルドでお金をいただいたから、だいぶ貯まった。
港町方面の方では魚が多く、『王冠ホタテ』や『ウマアジ』。『イカスイカ』などが流れているが少しだけ。
買い込みしつつ、理由を調べたらどれも大型港町からの物が良いらしい。正確な名前はもっと先で無いと不明。
「お姉さんはこのあとどうしますか?」
「いろいろアイテムボックスが貯まってるから、適当にアイテム売ってから砂漠方面を進む気だよ」
「我々もそうですね。砂漠探索はご一緒しても?」
「妹と遊べるから良いよ」
こうして料理人を雇うことになり、一時的にクランに入る。入っていないと勧誘が多いからね。
本人的にはこのままがいいだろうけど、私は私でゲームしてるからね。予定が合わなきゃ外れる方が良い。
「入ったり辞めたりするのは、結構ゆるいの?」
「幹部以外はね。先に進みたい人や、そこにとどまりたい人とで分かれたりするよ」
美味しいご飯を作ってあげている。牛が雪原地域に出てくるから、ステーキやステーキ醤油での味変したりして出したり、メンチカツにして出したりしている。
「うめぇぇぇぇ、揚げ物最高!」
「この年になると揚げ物は胃に来るからな。ゲームだと食べられるだけ食べられていい………」
「カロリーも気にしなくて済むから助かります!」
「これでお酒があればな」
そう言うが、実はお酒はある。味の確認ができないだけだ。自分はギリギリ未成年、お酒はまだ無理なので、飲むとジュースに変わる。
それを聞き、大人プレイヤーはできれば少しだけと頼み込み。『酒桜』、『果酒木』のお酒を出す。
「ワインと日本酒ですね。これはなかなか」
「あまり飲み過ぎると泥酔か。けどメンチカツと合うか?」
「イカソーメンも作られてるから、そっちで飲もうぜ」
そして何名か泥酔になりまともに動けなくなる。お酒はほどほどに。
ちなみに戻ってからはほどほどにお酒を購入していった。
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