第5章:星は動き出す
第24話・今後の話
妹から冒険者ギルド貢献の仕方を教えてもらい、こちらの情報を伝えてログイン。
雪山から離れ、煉瓦と木の建物が多い町。冒険者、従魔、料理ギルドに顔を出して、ホームで一休み。聞きたいこともあるし。
ホームの中でゆっくり過ごすのは手に入った物を調べる。
なんとなく気配を感じる、水瓶と言われるアイテムだ。正式名【星の水瓶】
どことなく人の気配を感じ、不思議な視線と力を感じる。どこかの誰かがこれを求めているとしか分からない。とりあえず保留だが、なんとなく妹が困ったとき、お姉ちゃんに甘えたくても甘えたくないときの視線に似ている。だから会うのは決定事項。必ず見つける。
もう一つは白夜と燦然なる白夜と言う料理アイテム。
いまは身になっている【燦然なる白夜】を食べてみよう。
調理知識は無いが、他の知識はある。まずあそこなら寄生虫の心配はない気がする。あまりに寒すぎる。
ので、切り分けて醤油で食べることにした。生食である。刺身だしいいか。
「おー真っ白ね」
白銀に輝く身を見ながら、寒空の下、ホームの倉庫で調理していた。
そしてみんなで刺身を食べてみた。
「うっ」
『うっまーーーいーーーッ!!』
食べられる子は信じられないと言う顔で食べて、私もまた食べていた。こんなおいしいお刺身は初めてだ。
お刺身だけでは足りない。他にも調理方法を手に入れて料理したい。
≪空間移動を習得しました≫
≪料理アーツ【空間調理】がアンロックされました≫
なにか習得した。一度来たことのある場所に移動できるスキルと、空間を泳ぐ魚を切ることができる能力。白夜の調理方法だ。
時間の悪影響を受けなくなるらしい。ますますもっと食べたい。
だがその知識は私にはない。やらなきゃいけないことがたくさんあるな。
刺身を食べた結果、称号が手に入り、色々手に入れていた。
≪白夜を食らう者≫
≪次元からの帰還者≫
………とりあえずいまのところ構わないだろう。
次はギルドで貢献度を上げるところ。納品クエストに荒野から岩など採掘が必要。
荒野の先に砂漠があり、別のルートは大港町があるらしい。
どういったルートを取るにしても、帰り道を確保してからの方が良いだろう。
しばらくこの町に滞在して、帰り道を確保するしかない。
「『硬い岩』の確保、木材の確保。ロープの確保に、各種アイテムの確保」
そう決めながら水瓶を見る。何かヒントが無いか確認すると、光がわずかに伸びている。
それが一定の方角を刺していた。荒野の向こうだろう、もしかしたらその先の砂漠?
「………まずやるべきことやって、確実に進むか」
そう決めて、私は白夜をぱくっと食べた。うんにゃい。
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