第4話・花蜂蜜の森
妹と話し合い、特典の話をする。豪華な物はレア度が高く、お値段が高い物をセットでもらえるらしい。ハズレとして微妙な物は場所を取る鍛冶場などの施設アイテム。ホームを買うお金がない人など困っている。
その後、妹は前線で行動範囲を広げようとしている攻略班として活動。私はとりあえず図書室で手に入るスキルは全て取ることにした。図書室のスキルは取れるだけ取っておくと良いらしい。
こうして話し合いを終えて、私はゲームの世界で本を読み、ログアウトを繰り返す。他にも本は読む人が多いため時間がかかった。
◇◆◇◆◇
スキルは【発掘】と【伐採】スキルを手に入れて、レシピとして【下級回復薬】など作れるようになった。
生産施設を借りて【下級回復薬】を作る。材料は【きれいな水】、【スライムゼリー】に【薬草】である。無味の物ができて、キノの回復手段を手に入れる。
それからは戦闘しながらフィールドで採取。【採取】があるから採取ポイントを見つけられ、【伐採】スキルで木材を手に入れた。斧は伐採用に斧を買ったよ。
そして戦闘。ノネズミの攻撃を弾き、キノが体当たりを繰り返す。
「『放つ衝撃・エナジーショット』」
時々、魔法攻撃も組み込み、スキルのレベル上げ。魔法を使用しようとすると出る詠唱。頭の中で告げると出てくるので、こちらの方がいささか早い。
戦闘を繰り返していると、アナウンスが流れる。
≪称号:
≪スキル:詠唱破棄を習得しました 詠唱を破棄し、魔法を使用できる。発音できなくても魔法使用可能≫
≪スキル:魔力強化を習得しました 戦闘術を魔力を駆使して強化する≫
せっせと働き、強化することに成功する。鍛冶の方も錆びた武器の耐久値を回復させるので上げている。よくよく考えれば錆びた武器でも当たりハズレがあるらしい。折れた錆びた剣は魔法触媒になる。おかげで魔法が使えるようだ。
杖以外で魔法触媒は現段階では特典で手に入る指輪以外無く、レアアイテムなのは確定している。攻撃力は低いけどね。
レベルは3から上がりにくくなった。数日やってやっと二人して4レベルになった。【幸運】に少しポイント足しておこう。
さすがにそろそろ別のフィールドに出向きたい。こうして別のフィールドへ顔を出しに出向く。
◇◆◇◆◇
フィールドにはフィールドボスはいるが、必ず倒すものではない。何度でも戦えて倒せるし、希少なアイテムなど落とす。
だが無理に戦わず避けて、別のフィールドに行く方法がある。攻略組と言われる人達はフィールドボスを倒して攻略と定めているが、他のプレイヤーは彼らが倒した話を聞き道を通るか、避けて通る。
いまは草原平地のフィールドボスは倒されているため、フラグを踏まないと再度現れない。私はその辺りを確認して近場のフィールドへと向かう。向かうのは森のフィールド『花蜂蜜の森』だ。
木材の素材が手に入り、草やキノコ、果物が手に入るフィールド。エネミーであるモンスターは基本毒、麻痺の異常状態攻撃を得意とする。
最初に出会ったのは【ハナミツバチ】と言うモンスター。麻痺針と言う攻撃方法を持ち、集団で襲ってくる蜂型モンスター。
武器を構えて針を弾き、叩き落としてフードを食わせる。
無理やりではダメなのか、話しかけながらダメならダメで叩き落としてから踏みつぶす。
………
……
…
時間が経ち、セーフエリアで休憩。回復薬はキノに使い、色々確認。アイテムを見てフードではダメなんじゃないかと思う。
【花粉袋】
品質★2 レア度1
テキスト:花の花粉や蜜を含む粉が入っている。
これをハナミツバチが良く落とすのだ。相手は蜂だ、私は初めて会った子をテイムしたい。つまり蜂の好物を作るしかない。
一度町に戻り、素材をある程度残してお金に替える。そこから初心者:料理人セットとレンタル施設で用意されてたが自分用に初心者:調合セットを買っておく。後は生産施設を借りて調合か料理を始める。
いろんな人が行き来する共有スペースは人目も多く、落ち着きが無いが安く借りられる。私はそこを借りて、【花粉袋】と【きれいな水】と【薬草】を煮詰めてみる。
【花粉団子】
調合者:リオ レア度2 品質★2
テキスト:花粉を薬草と共に固めた団子。蜜を好物にするモンスターが食す
「よっしゃ」
すぐに戻り、ハナミツバチを探すことしばらく、白いハナミツバチを見つけた。
「ハナミツバチちゃん、この花粉団子食べるー?」
「?」
小さい白いハナミツバチは首を傾げながら近づいてくる。いままでの子より反応は良いぞ。【花粉団子】を一個手に取り、食べ始め、気に入ったのか嬉しそうに食べている。
こうして【シロハナミツバチ】をテイムすることができた。色違いゲットしたよ。
◇◆◇◆◇
『えっ、シロハナミツバチをテイムしたの?珍しい、その子SPドロップするから、乱獲対象だよ』
「そうなんだ」
ネットの会話ツールを使って会話する。宿屋などじゃないと使用できない。
『ベビーキノコとシロハナミツバチは珍しいね、その子のスキル確認した?』
「うん、『シロ』もプレイヤーより下だった。そもそもHP5しかない」
シロハナミツバチのシロ、綺麗な白い色をして、【麻痺針】と【飛行】スキルを持つ。それと【蜜集め】と言う蜜を集めるスキルがあった。
『スライムより下じゃん』
「あああとは【特殊個体】ってスキル。経験、練度値上昇(小)があったね」
『……待って、いま攻略組として聞き逃せない情報がある』
経験値、熟練度の練度を上げるとされるその能力は欲しいと妹が言う。
ちなみに桃を手に入れることができたので、桃ジュースを飲むことはできた。なかなか旨い。
『私も王都周辺片づければ、知り合いと付き合いは終えられるかな?お姉ちゃんは次どうするの?』
「お肉を手に入れに山脈に行ったり、レシピ広げたりするよ。ネットでレシピ確認して増やすつもり」
『分かった。ごめんね、誘っておいて一緒にやれなくて』
「いいよーこっちは好きにしてるから」
そんな会話を終えて、私は手に入れた素材を鑑定、確認する。食用のキノコや果物など手に入った。次はお肉アイテムが欲しい。そろそろ保存食はキツイのだ。
「他に料理素材で欲しいスキルは、動物を育てられる【飼育】と水辺で魚を釣る【釣り】スキル。畑で作物を育てられる【農業】スキルか」
飼育は専用のホームオブジェクトで育てられる動物から食用アイテムを確保できる。習得方法、農園の手伝いクエストで習得。
農業スキルは農家の手伝い。畑を買う必要ありで、かなりお高め。
釣りスキル、釣り竿で魚を何種類か釣ると習得。スキルと道具があれば水辺地帯で釣りが可能。
それらの確認をしつつ、まずは飼育スキルを確保するか悩む。とりあえず簡単な釣りスキルを確保するか。そう考えてログアウトするのであった。
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