第24話 暗黒機械の逆襲?
モフモフ島の海岸線で、活動を停止したメカパウンド介護型へ取り憑く暗黒
その暗黒
『グルグガガアアン!』
『グルグガガアアン!』
雄叫びをあげながら、シロがメカパウンド介護型から暗黒
ハクにツノを突き立てられた暗黒
『ギュ、ギュイイイイイイイイインンンッッ』
暗黒
グシャリッ!
暗黒
尻尾によるサンドイッチ攻撃を受けてヨロヨロしている暗黒
ボワッッ!! ゴオオオオオオオオオッッ!!
業火に襲われた暗黒
『ギュ、ギュイイイイイイイイインンンッッ』
暗黒
「おぉ、強い!」
「すごいですね」
僕らはシロとハクの息のあった猛攻を見て感嘆する。
まだまだシロとハクは攻撃の手を緩めない。ツノを突き刺し、尻尾で殴りつけ、業火を浴びせる。
シロとハクの身体は、まだ僕らより一回り小さいので、一撃の威力は小さいようだが、その分を息のあったコンビネーションで攻撃力不足を補っている。
暗黒
倒れた暗黒
それを見てシロとハクは、全体重をかけた踏みつけ攻撃を繰り出している。
「これならいけそうだけど」
「あと少し頑張って欲しいです」
「そうだね、だけど暗黒巨大生物の底力は侮れないよ」
「はい、私たちも酷い目にあいました」
僕らは、倒したと思い込んだ暗黒巨大生物に復活されて、逆に殺されそうになったことがある。そのときの悪夢が蘇る。
暗黒
気がつけば暗黒
シロとハクが突き刺さった棘の痛みに驚いて、暗黒
「エイの棘だ! 毒があるかも! 不味い!」
「あぁ、シロとハクがっ!」
見た目通りにエイの棘なら、毒があっても不思議ではない。これは非常に心配だ。
僕の心配は的中し、シロとハクともに棘に刺された箇所が紫色に変色している。しばらくしてシロとハクは痛みに耐えきれずに倒れてしまった。
倒れたシロとハクは、痙攣まで引き起こしている。
その横でうつ伏せに倒れていた暗黒
起き上がった暗黒
サイコパスっぷりを発揮して、じっくりねっとりと攻撃している。今までの鬱憤を晴らしているかのようだ。
暗黒
僕らはあらためて現状を整理する。
暗黒
さらにはモフモフ島から脱出が難しいノックス中尉とファイン少尉まで標的にするかもしれない。
反撃しようにもメカパウンド介護型とアルティア共和国防衛軍は、電磁パルス攻撃によって封じられ、僕らの子供シロとハクは毒に侵され動けない。
この現状を打破できるのは、間違いなく僕らしかいない。
要介護になってしまった僕らだけれど、引退するにはまだ早いはず。
ノックス中尉やファイン少尉は、笑顔で僕らに安心をくれた。
メカパウンド介護型は、毎日僕らの生活を助けてくれた。
人類の皆さんは、愛の詰まった5兆円でマッサージチェアを贈ってくれた。
シロとハクは、いつも楽しそうにして僕らに元気をくれた。
もう十分にパワーは溜まっているはずだ!
今ここでパワーを使わずして、いつ使うのか!
覚悟を決めて起きあがろうとしたとき、僕らは白い光のようなモヤに包まれる。
きたーーーーーー!!!
これは間違いなく進化の光だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます