第115話 アオイの復讐

僕達は目の前の出来事に放心状態になっていた。


信じられない事が起きてしまった……。


「ああ……」


あの異形スライムが突然自爆したとき、咄嗟に防御壁を展開したが、あの爆発をとめるだけの強度は出せないと直感でわかり、これは死んだかも……と諦めかけたとき、目の前にアオイさんが飛び出し、僕達を助けてくれた。


最初は【完全なる蒼き護り】が再度使える様になり、僕達を護ってくれたと思ったが、どうやら違うみたいだ。


アオイさんは仰向けに倒れ、右半身がゴッソリと吹き飛んでいて血だまりが出来ていた……。


これは確実に即死レベルのダメージだ。


くっ……。


転生してから知り合いが死ぬのを見るのは初めてで、身体の震えが止まらない。


「レイくん、頼みがあるの……」


「えっ? あ、アオイさん!?」


死んでいたと思っていたアオイが話しだした事にビックリしたが、僕はすぐにアオイさんのそばに駆け寄り、自家製の回復ポーションをアオイさんに振りかける。


しかし、回復ポーションは全く効果がない。


「レイくん……お願い……を聞いて……欲しい」


「わ、分かったよ。何でも聞くから死なないで」


「私の復讐を……手伝って……」


ピコンッ!



【アオイの復讐ミッション】

・悪神、悪神の眷属の討伐。

・期間は無し。

・魂を吸収して復讐をアオイに見せる。



【ミッションを受けますか?】


「うん、分かったよ。それよりも傷を……」


【アオイの復讐ミッションを受けました】


「ありがとう……レイくん……」


そして、アオイさんの肉体が砂の様に消えていき……鎧も徐々に砂の様になっていく。


え?


なんで……?


【アオイの魂を吸収します】


アオイさんの鎧だった粉から丸い光の珠がふよふよと浮き出し、光の珠は僕の胸へと吸い込まれていった。


これが魂の吸収なんだと本能的に分かった。


【アオイの記憶の一部が継承されます】


そして、アオイさん……蒼木ジュリアだった記憶が走馬燈を見ているような感じで一瞬に流れていった。


なるほど……僕が魔神と眷属に復讐をすれば良いんだな。


【ジョブホッパー・転職の極みが発動……サポートジョブ・蒼騎士を取得しました】


【属性に蒼が追加されました】


【アオイの魂が溢れ出ています……対応策を検討……ジョブホッパーが発動】


【サポートジョブ・死魂使いを取得しました】


【蒼騎士・アオイを召喚可能になりました】




名前・レイ(5歳)

 状態・良好

 属性・※※、蒼

 職種・ジョブホッパーEX

 種族・※※

 パッシブ・素材の極み、魔導の極み

      転職の極み、調理の極み

      並列思考、真素認識

 アクティブ・魔導操作、魔導憑依術

       次元収納、魔導圧縮術

       魔導砲、魔導雷嵐

       マルチジョブ、マルチスキル

   神魔武舞・廻天、鋼体、断歩

   魔導刀術・一刀、連刀、瞬旋

 固有スキル・ジョブホッパー

  FJ…初級魔導士Lv.2

    魔導弾

  SJ…鑑定士・鑑定、知力強化

    剣術士・剣術、力強化

    槍術士・槍術、器用さ強化

    結界士・簡易結界、耐久力強化

    魔導剣士・魔導剣術、魔導力強化

    蒼騎士・盾術、耐久力強化

    死魂使い・死魂召喚、精神力強化

契約・ナイトメアソードLv.2

    ナイトメアモード

     悪夢の煌めき【身体強化】

     悪夢の幻想【分裂】

死魂召喚・蒼騎士アオイLv.1

装備・認証の指輪【SBM】   



死魂召喚…契約した魂を召喚可能。

     召喚時には精神力を消費する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る