第4話 母親
【魔導操作】と【真素探知】を覚えてから、数日が経過していた。
この数日間、自分は柵付きのベット内で一人の時は【魔導操作】で遊びながらいろいろと試していたが、この【魔導操作】と【真素探知】の組み合わせは凄いんじゃないかと、ベット内ではあるが興奮が収まらない感じだった。
【真素探知】で分かる黒い霧や白い霧は、【魔導操作】で操る事が出来て、黒い霧は密度を上げると硬くなったり様々な形に変形させたり出来て楽しかった。
白い霧は未だによく分からないが、黒い霧とは違って触ると消えてしまう。
あと、この世界で目覚めてから初めて出会った人物はソフィアと言う女性で、自分の母親だというのが確定した。
何故わかったかと言うと、単純に母親は自分に様々な事を話しかけてくれるからだ。
そこで母親の名前がソフィアで、父親はレオンというのが分かり、父親はなんと……冒険者として活動しているのが発覚した!
冒険者という日本では全く馴染みのない単語を母親から聞いた時は、ドキドキが止まらなかった。
異世界転生した場所が、完全なファンタジー世界だと分かったのだ。
オタクとしてはワクワクしない方がおかしいと思う。
ちなみに、母親のソフィアは、空想上の生き物かな?って思えるほど、若くて綺麗でモデルすら超越した美しさで、こんな年下の女性を現実的に母親とは思えず、しっくり来なかった。
しかし、授乳時のミルクを飲む作業や胸を見るのにはほとんど抵抗が無くなって来たので、それと同じ様に、そのうちソフィアの美しさにも慣れて母親だと自覚するんだろうか?
そう言えば、この部屋には鏡とかは一切無くて、電灯と小さな棚や箱があるだけで、凄く殺風景な場所なので、自分の容姿がどんなのか確認すら出来なかった。
まあ、産まれたばかりの子供なんて似たようなものかもしれないが、凄く気になる。
母親がこれだけ綺麗なんだから、自分もイケメンになる可能性は高いが……懸念点は父親の容姿か。
冒険者だから、もしかしたらゴリラみたいなゴツイ人だったら泣けてくる。
あと【魔導操作】に関しては赤ん坊だからか分からないけど、ちょっと集中すると、すぐに集中力が無くなり、疲れて眠ってしまうのだ。
理由は分からなかったが根気よく続けたいと思った。
この世界に転生してからまだ数日間だけど、寝てるときと母親がいる時以外はずっと【魔導操作】スキル使用していた。
しかし、よくある魔力切れを起こして気絶からの大騒ぎなイベントには一度も遭遇してない。
これは多分だが、この世界の魔法は体内にあるエネルギーを消費して発動するタイプではなく、外気にある【真素】を取り込み、エネルギーに変換して魔法現象を発動するタイプなんだと考察していた。
若干、母親の魔法発動方法が違う気もするけど、母親が例外なのか、あの光る魔法が例外なのか……もしくは自分が例外なのかは情報が少な過ぎて分からない。
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名前・レイ(0歳)
状態・良好
属性・※※※
職種・ジョブホッパー
種族・※※※
パッシブ・素材の極み、魔導の極み
転職の極み
アクティブ・魔導操作、真素探知
固有スキル・ジョブホッパー
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