第11話 赤ちゃんプレイ
俺もまさかイケメンの蓮が赤ちゃんプレイを美玖に
そんな美玖はというと、
「……あっ、えっと……うん、しょうがないよね」
表情に戸惑いの色が見えるものの、蓮の要望を受け入れるらしい。
《ミクたん、マジ天使》
《つかこいつらアホだろ》
《いいなりミク》
美玖はベッドに腰掛け、まったくかわいさの欠片すらない蓮のサラサラの金髪を撫でてあやす。
「よちよち、蓮く~ん。コワい上司も、悪い先輩も飛んでいけー」
「わーい美玖おかあたん、やちゃちい~ばぶばぶ」
美玖に撫でられ、マジでキモい笑みを浮かべる蓮。
そんな蓮を目撃したことにリスナーはさまざまな感情を抱いて、チャットがつぎつぎに流れてゆく。
《かわいくねー!》
《殴っていい?》
《ばぶばぶ草》
《Adult baby!》
《もう笑死しそう》
俺もだよ!
お呼ばれしてる後輩の家にも
これ……今朝、蓮の噂をしていた女性社員たちにキモく甘えた動画を見せたら、確実に蓮には社会的に死が訪れるだろうな……。
つうか、蓮よ。ぜんぶおまえが
課長だってつまらないことで叱りたくもないのに、時間とエネルギーをわざわざ蓮のために叱ってくれたんだから、感謝すべきところだろ。
俺は課長みたいな美人に叱られるのは好きだが。
イケメンの赤ちゃんプレイはリスナーたちに大好評で、
《腹いてえw》
《me too》
《俺も》
爆笑の渦が巻き起こってしまう。エアガンを蓮に撃ち込んでやりすぎたかと思ったが、思わぬ怪我の功名に驚いていた。
《エプロンなんかエロい》
《裸エプロンいつ?》
《全裸待機中はよ》
《授乳! 授乳!》
美玖は後ろに手を回し水色のエプロンの紐を解いて、長い後ろ髪をかきあげて首に掛かったエプロン紐を外した。 畳むことなくくるくると巻いて、エプロンを床に投げ捨てる。
《脱ぎ方色っぽい》
《主婦からエロ婦になった》
縦の筋がついたサマーニットの襟元がV字にカットされ、美玖のふくよかな乳房の谷間がより強調されており、リスナーたちはさぞかし息を飲んで待機していることだろう。
《ごくり》
《ドキがムネムネ》
そんなリスナーたちの期待を一身に背負った美玖はサマーニットの裾を掴んで鎖骨近くまでめくりあげる。
過去の話だが、美玖がサマーニットやセーターを着ると男どもを漏れなく前屈みにさせてしまったことがあった。それは彼女が肩かけバッグをしており、見事なパイスラッシュができてしまったときだった。
蓮は見事に美玖のおっぱいに、はまってしまったのだろう。
まあ大きさは美玖より課長や姫野の方が大きいんだが。
赤ちゃんを装い手をせわしなく動かす蓮は、演技が堂に入っており赤ちゃんプレイ上級者を思わせた。
「まんま、まんま」
「よちよち」
《芸が細かい》
だが無垢な赤ちゃんに土下座して謝れと言いたくなるような性欲を露わにした蓮は下着をつけた美玖へ手を伸ばす。
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規制解除及び【R18】シーンの閲覧には
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ニチャァァァ……と蓮はいやらしく笑う。
《うわぁぁぁぁ》
《キモぉぉぉい》
「待って、蓮くん」
《棒読み草》
《これはヒドい》
寝取られ自体は本物なので艶技は問題ないというか、リスナーのみんなは楽しみにしているのだが、そこは素人の美玖、赤ちゃんをあやす演技が絶望的に下手。
棒読み演技なセクシー女優っぽい美玖が慌てて蓮の手をのけて、美玖自らブラジャーに手をかけた。
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蓮の頭を抱えた美玖、蓮は授乳プレイを開始していた。
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プレイを楽しんだ二人はベッドの上で果てた。
《ミクがミルク飲むんか!》
もうなんも言えねえ……。
二人は母性愛すらエロスに変える馬鹿だったがそのおかけで、変態イケメンの赤ちゃんプレイという爆笑神回となり、チャットもコメントも大賑わい! 噂が噂を呼んで、同接80万を超えてしまっていた……。
えっと……いまで再生回数100万越えてしまってるんだけど。
寝取られた恨みよりも蓮の性癖をもっと暴いてやりたい想いと、美玖がどれくらい変態プレイを求める蓮に付き合えるか、見てみたいなんて思っているときだった。
トントン、トントン。
部屋のドアがノックされ、俺は慌ててスマホをポケットへしまう。蓮と美玖には涙が出るほど笑わせてもらった上に高額のお小遣いまでもらって、緩みきってるであろう顔を引き締めた。
「せんぱい……わたしです」と姫野が声をかけて中に入ってくる。部屋に戻ってきた姫野の表情はさっきとは打って変わって、いつも明るい元気な笑顔に曇りが見えてしまっていた。
「せんぱい、ごめんなさい。ちょっとお話があるんです」
姫野はソファーに腰かけている俺のそばに座ると、口を押さえて目に涙を浮かべてしまっていた。
「わたし、またお見合いさせられそうなんです……だから……」
妙齢で姫野みたいにおっぱいが大きくてかわいい、気立てが良くてしかもお嬢さまなら、引く手数多だろう。
相手もそれ相応にイケメンかつ高学歴でお金持ちの御曹司なのが予想されるのだが、姫野自身は乗り気でないどころか、泣き出してしまっている。
俺がハンカチを取り出して、彼女の涙を拭おうとしたときだった。姫野は俺に思いの丈をぶつけるように抱きついてきて、
「お願いです、わたしと付き合ってることにしてくださいっ!」
「――――!?」
潤みながらも真剣な眼差しで訴えてきていた。
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結婚するまで帰れないお屋敷w
偽装彼氏のまま終わるわけがなさそうなんですけど、ゴミ二人を成敗したあとのいちゃラブをご期待の読者さまはフォロー、★をビーチクをタップするようにぽちぽちしていただけますと、大変ありがたいです。
☆作者よりお礼
【読者さまに1000ものフォローをいただき、大変ありがとうございます。ご期待に添えるよう蓮と美玖をしっかり落ちぶれさせ、ざまぁを完遂させたいです】
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