心お弁当
進藤路夢
心お弁当
「これが看板か」
看板を施工する業者さんによって、掲げられたものをみて、ウチの旦那はそのままを口に出した。
「こころおべんとう」
心お弁当
と、書かれたものをまたもやそのまま口に出す。
「違うのよ」
すかさず、ワタシが訂正する。
「何が?」
「読み方」
このお弁当屋さん、ウチのお母ちゃんの長年の夢。お父ちゃんが定年退職したのを機に二人で始める事となった。
最初は仲良く、メニューを決め、物件を決め、リフォームの段取りを決め、と良かったのだが・・・・・・
問題は店名。
ウチのお母ちゃんミーハーなんです。
シン・お弁当
にするって聞かないのよ。
そしたら、お父ちゃん怒っちゃって、やるやらないの所まで言ったの。
それで、落ち着いたのが
心お弁当。
「心という字にも、裏の意味があるのね」
だから店の前で意味深な事言うなって!!
心お弁当 進藤路夢 @niseuxenntu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます