第17話 魔法のチェキ本体、大活躍。

 白い仮面の紳士様は今日もオープンアタック。

 そして、ここ数日、オムライスを注文していて昨日チェキを注文してくれたお客様もオープンアタック。

 しかも、新規の方、2名様をつれて来てくれた。


「こちらがメイドのマミさん。

 この小さい絵の人だよ」

「へー。すげー。本物だ」

「俺もそのチェキっての欲しい」


 いつものお客様1名とご新規2名様はチェキとオムライスを注文すると大満足のようだった。

 オムライスとチェキのコンボすごい。




※ ※ ※ ※ ※




 毎日、少しずつお客様が増えて売上も伸びてきている。

 コツコツと毎日少しずつ、これは通常の飲食店もおなじだ。

 閉店作業をしているとアゼルが話しかけてきた。


「チェキすごいね。宣伝になって新規のお客さんも来てくれるんだね」

「そうね。でもアゼルの作ってるオムライスもあるからよ。本当に評判良いしオムライス食べるために来てるお客様も多いわ」

「いやー。そう言われると照れるなぁ」


 素直に喜ぶ所がアゼルはかわいい。

 アゼルにもメイドの素質があるのかもしれない。

 アゼルとシロちゃんが絡むのも悪くは……。


「ん? マミ。なんだかニタニタして、どうしたの?」

「え! な、なんでもないの。アゼルは仕事ができるなーって」


 危ない。危ない。あたしがアゼルとシロちゃんのBL的な想像をしていたの知られたら……。

 この世界でそういうのを女の子が公言したらマズイわよね。

 

「そうそう。オムライスとチェキのコンボがすごいので考えたの」

「ほう。また良いアイディア思いついたのかい」


 アゼルは期待するような目であたしを見てきた。


―――――――――――


9月11日(水)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 23780デジ

  月別 92140デジ

  年別 92140デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク 1500デジ

  チェキ  800デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


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