第4話「運命の出会い」
「なんだここ、ひでぇなぁ」
少し離れたところからそう聞こえた。
今度は足音が聞こえてくる。
「まだ生きている子供がいる!」
そう叫んだのは赤髪の男だった。
そして、黒髪で背の高いかっこいいお兄さんも立っていた。その後から青髪の男と、白髪の男が入ってきた。
「名前は?」赤髪の男が目線を合わせるようにしゃがんで女の子の名前を聞いた。
女の子はゆっくり指で「(イチ、イチ、サン)」と表した。
赤宮は少し驚いて「そうじゃなくて本当の名前」と優しく再度聞いたが女の子は首を傾げた。
すると、「あったぞ!」そう言って青髪の人が手に持っていたのは、ここにいた子供達の個人情報が書かれた書類だった。
「七瀬桃子(ななせももこ)…」その紙に書いてあった名前を赤髪の男が呼んだ。
しかし女の子、桃子はまた首を傾げた。
「とりあえずここから出たほうが、、」と青髪の人が言って、先程書類と一緒に持ってきた檻の鍵を持ってきて鍵を開けた。
桃子を檻の外に出してあげる。
そして他の子供達の姿を見せないようにずっと黙って様子を見ていた黒髪の男が桃子を抱っこした。
後ろには赤髪の男が立って見えないようにしてその建物から出た。
小一時間ぐらい車を走らせて男たちのアジトらしきところに着いた。
そして、
黒髪の男はボスで黒神蓮(くろがみれん)
白い髪は白洲零(しらすれい)
赤髪は赤宮幸助(あやみやこうすけ)
青髪は青葉健人(あおばけんと)
だと教えてくれた。
取り敢えず、この4人は覚えておけと。
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