第47話
「お兄様そんなにエミリーは辛いのが食べれるんですの?」
「エミリーの舌は狂ってるんだよ。国の祭りで準優勝も取ったことあるしな」
マジであの時は驚いた。辛いものが人より得意なんだ位の認識だったが、まさか全国準優勝レベルだとは思わなかった。その後に唐尾らーめん食べに行きましょうよぉーとか言ってきたレベルだしな。エミリーの舌いかれてるんだろと思ったものだ。優勝はもっと化け物だったが。
「狂ってるってひどいじゃないですかぁー。美味しさぐらい分かりますよぉー」
「辛いのを1日一食食べなきゃ落ち着かないやつが何を行ってるんだよ」
しかもおやつ感覚で食べてるし。辛いのはある程度控えないと体に悪いぞ。俺も甘いものを接種しすぎて人のこといえないが。だがしかたないだろマッカンは神の飲み物なんだから。
「ミキのマッカンを一日6回飲まないと一緒だから仕方ないよ」
「それは仕方ないな」
「仕方ないではないですの!二人とも体が悪くなってからでは遅いですの。一週間に一回にしてください」
一週間に一回だと!むしろ飲まない方がおかしくなりそうなんだが。あれで魔力も回復できるし、最高ののみものだと思うんだが。好きなもので回復できるんなんて飲まないわけにはいかないだろう?甘いのは疲れを癒す効果もあるしな。
「私から辛いのを取ったら廃人になりますよぉー」
ルナはため息をはく。廃人になるといわれたらそうなるわな。俺でもそこまでいかんぞ。せいぜい魔法が勝手に発動するくらいだ。
「どんだけ好きなんですの。まぁこの際エミリーはどうでもいいとして、お兄様はあんまり飲みすぎないようにしてくださいですわ」
「分かったよ1日一本に押さえるよ。まぁ戦うときは何本も持っておくが」
「まぁそれでいいですわ。式神に監視させれるので隠れて飲んでも無駄ですわよ」
「分かったよ。他の甘いもので我慢するか」
パフェだったらマッカンの代わりになるだろう。自分で作れればそれがいいんだが、面倒そうだしな。店にいくしかないか。カップルがいちゃいちゃするのは滑って魔法を放ちそうだが。リア充は滅ぶべきなんだよ。あいつらモテないやつらには害しかない。俺も結婚は約束されてたんだたがな。
「それも接種しすぎないようしてくださいですの。糖尿病なりますわ」
「分かったよ」
そう言うとラーメンがが来た。エミリーのはいかに辛そうなラーメンだ。なんかめっちゃ赤いし。これスープまで飲んだら体に悪そうだな。まぁエミリーは美味しそうに飲むんだろうけど。辛いらーめんはスープが一番ですよぉーとか言ってるからな。
『いただきます』
口に麺ををいれると絶妙な辛さが口の中に広がる。美味しいな。さすがネットがないのに色んな人が知ってるはずだ。これにあの可愛い店員さんがいるなら繁盛するのも納得だ。
「美味しいですの。この麺に絡む絶妙な辛さ、最高ですわ」
気に入ってもらったみたいだな。俺もどんどん箸が進む。これならいくらでも食べれそうだ。
「ちょうどいい辛さですねぇー。スープはっと、、、、ちょっと物取りないですけどまぁ合格点と行ったところでしょうか」
3でも結構辛いのにそれで物足りないってどんな舌してるんだよ。俺にとってはこの辛さがちょうどいい。辛すぎると味覚が麻痺するからな。
それから俺達は無言でらーめんを食べ続けて、やがて食べ終わった。もちろんスープは飲んだよ。辛さ的にはスープもちょうどよかったからな。美味しくいただいた。
『ごちそうさまでした』
「それじゃこんでくる時間になるしでるか」
「そうですわね」
「それじゃ本屋にでも行って新作でも買って帰るか」
これからは間違えない恋という小説の新作がでるしな。まぁここでこの世界の王子と婚約したら様々な婚約者がいましたの新作が見えないのは残念だが。ファンなら誰しも転生したいという願いを持っていて、俺は転生したからそれで満足だが、できればルナの先も見届けたい。原作と違ったことが色々起きてるからどうなる分からないからな。
「そうですの。俺の青春ラブコメは間違っているの新作を読みたいですわ」
「気に入ってくれたか、ならそれを買うか」
俺達は本屋に着くと、それらを買った。ついでに戦略書というのも買った。隊長になる以上指揮を取らなきゃいけないこともあるからな。ここは実際に戦いが起こっているからすごい実践的で気に入った。新しい魔法を覚えたいなと思い魔法書を見渡したがなかったのでそれは諦めた。
「お兄様はラノベと呼ばれるものに憧れとかあるんですの?」
「女主人公の相手に憧れたことはあるな。イケメンだし、それ相応の身分も持っているし」
「それじゃソレイユ様に憧れを持ってますの?」
それはないと言いきれる。なぜならあんなに女子に囲まれて、ルナの親を確かめをせず罪をきせたし、エマを奪ったものとして不快感まである。あんなんが一王子でいいのかと。
「持ってないな。基本ヒロインを幸せにするやつじゃなきゃ憧れは持たないからな。ルナを不幸にしてる時点でそれはない」
「そうですの」
少し安心してるようにも俺には見えた。
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