第42話
「なに魔物の一部が一気に灰になっただと!おい誰だあんなこと和したやつは主力の魔法師はガリレのほうに行ったはずだろ」
「それがアラスタ王立学院の生徒がやったみたいなんです」
「生徒がやっただと!こんなことを魔王様に知られたらどんな処遇を受けるか。おらがそいつを殺す。案内しろ」
「はっ直ちに案内します」
なんか急に相手の陣がピリピリし始めたな。魔物はどんどん刈っていける。後は相手が撤退してくれればいいんだが。そう簡単にはいかないよな。自由に式神のように動くからアポートルは相手の魔人も燃やしつくした。
そして周りの生徒や先生陰陽師達は驚いている。あの巨人はなにかと。あれは俺の古式魔法だと気づいてるやつがいないのがラッキーだったな。バレると面倒だし。教えてほしいと言ってくるだろうしな。あれは召喚までに莫大な魔力を使う。普通のやつじゃ召喚はできない。できるとしたらルナくらいだろう。
チラッとルナを見ると魔法で無双をしている。結構上級な魔人まで倒している。やはり魔法だと俺やエマよりも上をいっている。これで古式魔法まで使えたら陰陽頭も夢じゃないな。
そしていきなり強力な魔法が飛んできた。
「オンタビリソワカ我の何者も通さぬ壁となれ魔力を濃縮せよ急急如実律令!」
魔力の壁ができ巨大な黒い炎の渦とぶつかる。そしてめきめきと行ったおとが響く。なんとか耐えてくれ。こんなの食らったら大ダメージを受けるぞ。そして炎はやがて小さくなり壁にヒビが入りながらもなんとか耐えた。
ふぅーさすがにきつかったな。あれを放ったのはおそらくこの軍の大将だろう。
「まさかあれを防ぐとはな。攻撃だけでなく防御力もあるか」
すると軍を掻き分けて頭に角が生えていて、口が裂けてて、それ以外は異常なほど顔のとた載ったやつが出てきた。くそイケメンかよ。滅ぼしてやる。
「鬼人か、まぁそれ関係なくイケメンは滅ぼすが」
俺は剣を構えた。これでぶった切ってやる。相手はニヤッとして剣を見ると魔法を唱える準備をした。鬼人は人よりも魔力量が多い。だから強力な魔法も何発も放つことができる。だからすぐに決着をつけるのが勝つための最善だ。俺剣に古式魔法を唱える。
「雷鳴よ轟け雷神トールよ我に雷の力を与えたまえ。我雷の化身となる。この刀に雷を溜めよ急急如実律令!」
すると剣に雷が宿る。すると鬼人は驚いたような顔をする。この古式魔法を知っているのか?これができた人はそこまで多くないと思うんだが。
「ちっまさかエリーゼ一族のものか。こりゃ厄介だな。だがまだ子供魔力のコントロールはまだまだだ。俺の方が上だな」
俺の一族を知っているのか?経済界では知られているが、まさか鬼人にも知られておるとは少し前までは有名な陰陽師の一族だったのか?まぁ今はいいか。追々調べるか。
「食らえ雷撃の剣」
ドゴォと音を鳴らしながら雷の一撃が鬼人を襲う。黒龍と戦ったときよりも少しは出力は上がっている。これならそんな簡単荷尾杵れないだろう。そして鬼人にぶつかると煙幕が上がる。俺は鬼人の魔力を探る。くそ、そこまで効いてないだと固すぎだろ。煙幕が上がると、鬼人はニヤッと笑う。
「今のは危なかったぞ。魔王様からもらった水晶がなかったら大ダメージだったな」
ちっなにか防御力の高いアイテムを持っているようだ。それさえ壊せば勝てるか。しかしピンポイントとで攻撃するのは鬼人だと厳しい。後は相手を残滅させるかだが、それは鬼人が許さないだろう。あれを使ってみるか。魔法書に書かれていたもの。
「自然の神よ、我に森羅万象の力を与えたまえ。幹よ絡みたまえ。全てをその幹で包みたまえ急急如実律令」
すると地面から木と枝がでてきて鬼人を絡みとる。これは神の力を借りてる分魔力消費は激しいが、動きを封じるには一番適している魔法だ。これで後は燃やして、消し炭に変える。
無詠唱で炎をイメージして呪符を放った。すると炎が周りから木を包み込み燃やし尽くした。やったか?複雑じゃなければ無詠唱でも魔法は使えるようになった。
魔力を探るとダメージを受けてるようだが、まだ倒れてないようだ。まじかよ。これで倒れないのは今の俺ではきつい。幸い相手の魔物は大体倒してきたから撤退を期待するしかないか。
「ふぅーヤバかったな。今度は俺から行くぞ。炎プレス」
すると口から炎の塊を出してきた。かなりの出力だ。雷の古式魔法を使って相殺したが、結構な魔力を使ってしまった。残りはちょっとか。こりゃ不味いな。そして再び炎の塊を放ってきた。すると水龍が炎とぶつかる。そして相殺された。
「お兄様大丈夫ですの?魔力がずいぶんと使ったみたいで」
「ルナか、助かった。俺が突っ込んだらあいつの動きを止めてくれ」
「分かりましたの」
そしてルナが氷の魔法を唱える。
「グラス」
すると氷が鬼人の足元を凍らせる。その間に俺は近づいて剣で切りにいく。
「雷一閃神切り」
すると雷が一ヶ所に集中して結界を壊し鬼人を切った。はぁはぁ魔力がヤバイな。これから魔王軍とも戦うこともあるのにこんなんじゃバテちまう。
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