第33話
俺達はメニュー表をみながらメニューを決めた。種類が多く迷ったが日本人ならこれだろう。タピオカは飲んだことないが、この味にほぼ外れはないからな。
「お兄様が何を選んだか当てますわ」
「ほぅ俺が何を好きか当てるか。そんな簡単に分かるほど俺は分かりやすくないぞ」
「抹茶味ですわよね。ニホンで有名な味といったらこれと寮にきた広告に書いてありましたわ」
やっぱここでもニホンの抹茶は有名なんだな。子供の頃から抹茶味を好んで食べていたり飲んだりしていたが、それが国の中でも人気の味だとは知らなかった。クニエスタにきたのも最近だから無理はない。元々流行には疎いからな。まぁでもこれからは流行に敏感なルナが一緒にいるんだから色々な流行を知ることになるだろう。
「合ってるな。さすが俺の妹だ。俺がニホン食好んでることをこの短期間で見抜くとはな」
俺はルナの頭を優しく撫でた。するとルナはにやけていた。そんなに嬉しいか、それならこれからも撫でよう。俺はこの期間をニホン食だけじゃなく、この国の伝統的な料理も食べてきた。美味しいといいながら、それでもニホン食の割合は多かったが。
「そりゃお兄様をもっと知りたいからですの。決して意識してるからではありませんわ。家族のことをもっと知りたいからですわ」
いつものツンデレね。それにしてもっと知りたいと思うほど俺の好意が上がっているとはな。嬉しい限りだ。後はルナが俺が話してる人間に対していやがらせをしないかが問題か。
「俺もルナをもっと知りたいから好みとか趣味とかもっと教えてくれよ」
俺はルナの公式情報でしかルナのことを知らない。だから兄として推しのことしてもっと知りたいのだ。ルナのことをもっとしてもっと好きになりたい。ルナは満面の笑みを浮かべると、はいですのと言った。ルナの笑顔に俺は今できる背一杯の笑みを浮かべてよろしくなと言った。
走行してるうちに順番が回ってきて、俺達は注文を済ませて、列から少し外れた場所にいる。ここでタピオカができるのを待っているのだ。見てる感じだと日本のと一緒のカップに入っている。まぁその方がタピオカを目で見て、飲むという二重の楽しみかたができるからな。そんなことを考えているとタピオカが出来たみたいだ。俺達は店員からそれを受けとり飲み始めた。
「美味しいな。いい感じに抹茶が甘くてタピオカの噛んだときのタピオカの味もいい」
「イチゴもいい感じに甘いですわ。甘いものはやはり正義ですの」
甘いものが好きなのか。いいことを知った。今度ケーキを作ってやろう。めちゃくちゃ甘い奴をな。名ずけでマックスコーヒーケーキだ。マックスコーヒー味のケーキだ。色々と前世試作してきたからつけれるようになった。出来たときは感動したものだ。
「そうだな甘さは世界を救う」
「分かってますわね。さすがお兄様ですの」
「今度とびっきり甘いケーキを作るぞ」
「ほ、本当ですの!甘いケーキがあればいいなと思っていたんですの。ずっと探していましたけどなかなかいいのが見つからなかったんですので楽しみですわ」
マックスコーヒーならルナも気に入っていたし、味は問題ないだろう。美味しすぎて満面の笑み浮かべるルナが想像できる。腕によりをかけパティシエよりも美味しいのを作ろう。
それからクニエスタを歩きながら俺達は周りをみる。一回クニエスタに来た時はそんなに回れなかったからな。今週は存分に回るか。プリクラかー。最初撮ったんだよなー。そうだゲーセンに行くか。
「ルナゲーセンと言う娯楽施設に行かないか?」
まぁここのはそんなに規模はでかくなくそんなにものはないが。それなりには楽しめるだろう。ニホンも娯楽施設にも力をいれている。いつかパソコンも売り出しそうだよな。ニホンの技術なら大陸性はも夢じゃないんじゃ。電気は魔法で補っている。
「いいですの。行きますわ。娯楽施設は本以外で楽しめるならそれもありですわ」
読書が趣味なのか。それは良いことを聞いた。今度小説を大量に買おう。俺もそこそこ読むしな。前世では悪役令嬢の転生ものを良く読んだものだ。まさか自分が転生するとは思わなかったが。
「それじゃ行くか。好きなの取るぞ」
「物を取ったりする機械があるんですの?」
「むしろゲーセンにはプリクラとそれしかないがな。プリクラはこっちでも有名だが、ゲーセンは有名じゃない。取るのにも素人が取るには難易度が高いからな」
だから小規模っていうのもある。俺も前世の動画で学んだしな。ここにはネットはない。いつかニホンが作りそうか気もするが。ネットができたらさすがに他の国もほっておかないだろう。それだけネットの情報って言うのは大切なんだ。
「そうなんですの。でもお兄様は得意そうですね」
「まぁなさんざん失敗もしながら学んできたからな」
使ったお金は相当だ。まぁそのお陰である程度のものは取れるようになったんだが。ここは取るのが難しいってことは商売になんないからたぶん簡単だろう。
そんなことを話していると、ゲーセンに着いた。んじゃ大量に取っていくか。
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