第30話

そして午前中の雑学は終わり、昼休みに入ったが、さっきのことがあったからかルナに近づいてくる男は少なかったが、その少ない男も俺がひと睨みすると退散していった。これでびびるようなルナに近付いてくるな。この霊圧はそこそこのレベル古式魔法師以上なら誰でも出きる。


「お兄様お昼はどうしますの?」


「食堂に行くぞ。ニホン食もあるしな。ここの赤銅は一回しか行ってないが美味しかったし、周りからの評判もいいらしいからな」


「それじゃー食堂にしますの」


俺達は財布だけ持って、食堂に向かった。教室を出ると、女子がルナにたいして嫉妬をしたり軽蔑を含んだ視線を向けてくる。この学院は庶民の方が多いが、貴族もそれなりにいるから噂をすぐに広がったんだろう。悪役令嬢で、罪人の娘と。実際はツンデレでたまにでれがでる可愛い妹だが。


「お兄様魔力が溢れてますわ。私のことは気にしなくてもいいですの」


おっと俺としたことが無意識に魔力を放出してたらしい。だから周りが黙ってこっちを出きるだけ見ないようにしていたのか。


「だがな大切な人が侮辱されてたら怒るだろう」


「た、大切な人ですの!まぁそれはそうかもしれませんが、そんなことを気にしてたらきりがない出すわよ」


悪意はすぐに広がり、学院の生徒全員に知れ渡ることになるだろう。気にしてたらきりがないか。いやがらせでもされない限りほっておくか。いづれアクションを起こしてくるだろう。嫉妬した女子とはそいう生き物だ。特にクラスメイトはあのイケメンに恥をかかせたってことでなにかしてくるだろう。やってきたら容赦しないが。


「そうだな、着いたみたいだな」


相変わらずすごい食堂だよな。まるでオクスフォード大学みたいだ。上からシャンデリアが何個もあって、古い趣のある壁に何個もの卒業生である偉人の肖像画が飾ってある。まさしく名門って感じだろう。夜になるとこれらの目が動くことがあるという噂があるが。まぁ普通に霊がいたずらしてるだけだろう。


「立派な食堂ですの。相当お金かけてますわよね」


「1000バリスくらいはかかってそうだな。しかも維持費もかかっているから相当だろうな。まぁこの学院はき寄付とか多いからお金は相当持っているからこれだけお金をかけられると思うんだが」


今日は何を食べようかな。おっ生姜焼定食とかいいじゃん。これにするか。ルナはどれも美味しそうと言って悩んでいる。うどんを進めるか。


「うどんとかなかなか美味しいぞ。特に食感がな」


「お兄様が言うならそうなんですわね。そのうどんというものにしますわ」


俺達はされぞれ注文たのみ空いてる席を探す。すると端の方が空いていたので、そこに座ることにする。そこに呪符を置き、取りに行くときに席を座られないようにした。なにか置かないと、人が座っていたことに気づかないからな。今は置けるものが呪符ぐらいしかないから呪符を置いた。


「お兄様って何か成績いいのに尊敬の眼差しというより嫉妬の眼差しが多いのはなんでですの?」


「ああ、その事か。単純にエマと仲がよかったのに大して嫉妬をしてるんだろう。その後にルナのような美少女とも仲がいいからなんであいつだけとなっているんだろうな」


そんなの幼馴染みだったというのと、ルナとは兄妹だからとしか言えないが。それにエマは取られているしな。まぁ転生者だからエマと幼馴染みだったのはその特権みたいなものだろう。まぁでもストーリは変わらなかったが。今はルナがとかくにいるから満足だが。


「まぁ気持ちは分からなくはないですわ。私もソレイユ様の周りにいる女子に嫉妬していやがらせをしてたんですの。、、、、ましお兄様に女子が近付いたら何をするか分かりませんの。例えそれが私の評価を落としてもですの」


「ルナなにか言ったか?最後の方聞き取れなかったんだが」


「なんでもないですわ。それよりご飯できたみたですわよ。式神が出ていますわ」


「そうみたいだな。それじゃ取りに行くか」


俺達は昼食を取りに行った。生姜焼定食はご飯が思ったより量が多かった。まぁ食べれないことはないが。それにしても西洋風の建物でニホン食を食べるとかシュールだな。


そして席に座ると、俺達はいただきますと言って食べ始めた。タレがいい感じに効いている。本場で修行した人を連れてきてるんだろうか?

まるで日本の飲食店で出るような味だ。


「美味しいですわ。初めての食感ですの。そしてこの天ぷらと呼ばれるものとも相性抜群ですわ」


満足してくれたようでなにより。周りは洋食に近いものをよく食べている。まぁ西洋風だしな。洋食に近いっていうのは素材が魔物だったりするからだ。だから微妙に味が違う。魔物を食べる文化がこの国にはあるから調味料も発展している。だから味は結構美味しかったりするが。やっぱり故郷の味って感じでニホン食の方が好きだ。


それから雑談しながら食べている。エミリーゼは町に出ている。もっと式神として現代の特徴を把握しておきたいと言って、もちろんお金は持たせたぞ。好きな服でも買ってこいよと。たぶんそんなださいのは買ってこないだろ。エルフはセンスいいし。


そんなことを考えながら残りのおかずを食べ終えた。美味しくいただいた。そしてまだ時間が残っているのでルナと軽く会話をした。























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