第28話

「これがニホン風の部屋なんですの?」


「まぁそうだな、元を辿れば和風と言うんだが」


この単語はあまり広がっていないんだろうか?まぁ日本はどこにでもある風景だが、この大陸じゃニホンくらいだもんな。それにニホン風の部屋は他の国では絵で見るくらいだろう。


「和風ですの?なんだか落ち着きますわ。特にこの畳というものがですわ」


そう言ってルナは畳に座る。そして畳を手でさわり肌触りを確かめる。


「このざらざら感もいいですわね」


「肌触りは確かにいいな。それと正座とかするならしやすいな。まぁ寝るのには固すぎるがな」


だからベットを置いているんだが。敷き布団だとあまり寝れないからな。ちなみにベットはこの大陸に元々あった。まぁ皆快適に眠りたいと思うと必然的にベットみたいのに行き着くんだろう。


「まぁ固そうですの。でもおしゃれですわね。畳の部屋と隣はモダンな部屋で」


和風と洋風をくっつけてみたくなったらこうなった。まぁ日本の明治時代もこんな感じだから相性はいいだがな。やっぱり近代的生のよりこっちの古い方がお洒落に見える。やっぱレトロな雰囲気っていいよね!


「お兄様服はそこまでこだわりないのに、部屋はこだわってますわね」


「服なんて着れればどれも一緒だろ。部屋はそれに比べてそこで過ごすからなモチベーションも違う」


服は上下一緒の色じゃなければそのまでダサくない。黒一色は別だが。この城下町にはユニクロのような店もあるから便利だ。安くていいのを買える。ルナにも教えるつもりだ。


「服も人から評価されるので変わると思いますわ。きちんとした格好ならお兄様なら好かれますよ。、、、、でもモテたら困りますわね。処理しなきゃいけない人が増えるので」


なにかぶつぶつ言ってるな。まぁこにしても話してくれないだろうし知らないふりしておこう。


「お兄様はやっぱ今の格好がいいですわ。貴族みたいに見栄を張らないのがお兄様のいいところですの」


「そうか、ルナがいいならこのままでいいか。そうだ明日安くて品質がいい店があるんだが、ここの都市を見るついでに行くか?たぶん始めてみるような店だが、気に入ると思うぞ」


「ええ、行きますの。貴族ではなく周りに合わせるためにも知っておいて損はないですの」


「それじゃ明日はお昼過ぎくらいにそこによるか。あと見たいものあるか?」


「お城の近くにいきたいですの」


まぁ始めてみる人にはあの城は豪華展覧に見えるよな。王族がなぜあの城を作ったのはなぞだが。身内になった人に転生者でもいたのか?江戸時代の城主なら作れないこともないだろう。もしくは戦国時代の城主とかな。


「いいぞ、いろんな建物があるから飽きないだろう」


ルナは弾けるような笑顔を見せた。本当に楽しみみたいだ。家族になってから何回かみた笑顔だった。それから俺達は寝る準備をして、おやすみと言って寝た。パジャマ姿のルナは可愛すぎた。花柄でまるで妖精のようだった。ソレイユ様はこんな美少女を捨てるとかどんだけ美少女が周りにいるんだよと思った程だ。美少女は羨ましいと思うが、ルナ推し1択の俺にはあまり関係はない。エマを取られたのはショックだったが。


「俺も寝るか」


そう言って寝た。そして波瀾万丈な学校生活が始まろうとしていた。





ユサユサと肩を揺らされる。眠いもうちょい寝たい。


「お兄様朝ですの」


「マジか、なんかいい夢を見ていた気がしていたんだが。ルナとデートしてる夢とか」


「デ、デートですの!寝ぼけたこと言ってないで早く準備をしてくださいですの。アラームもう鳴ってましたわ」


少し早めに設定しておいてよかったな。じゃないとルナを職員室に案内してから教室向かっていたら遅れていた。それにしてもルナに起こされるのもいい気分だ。推しが起こしてくるとか夢だったんだよな。朝から最高気分だし勉強頑張るか。まぁ実学ぐらいたが頑張るの。


俺は素早く用意を済ませて、ルナの制服をみた。


「ルナ制服似合ってるぞ。ルナほどの美少女はいないレベルでな」


「び、美少女!えへへお兄様まだ寝ぼけてますの?もう始まるですからちゃんと起きてくださいですの」


いや普通目は覚めてるが、それにしても照れかたが可愛すぎる。えへへって天使かよ。それにツンデレも発動して可愛さがはね上がっている。


「美少女に美少女って言うのは普通だと思うが。まぁ行くか」


俺達は寮からでて学校に向かった。学校に着くと、貴族からの視線は合い変わらず痛いが。ルナがきにしてなさのそうなのでほおっておく。ルナは散々嫌がらせをしてきたからこいう視線にはなれているのだろう。ルナには学生活を楽しんでもらえために頑張るか。学校の中に入り、職員室の前まで来た。


「失礼します。一年A組ミキです。転校生ルナを連れてきました」


「ご苦労。ルナさんですね。こちらに来てください」


若い女の担任がこっちだと呼んでくる。俺達はそちら向かい、目の前まで来ると優しげな笑みを浮かべた。


「ルナさん前の学校での中等科での成績はよく品行方正ですね。トラストでの話は聞いています。よく生きたここに来てくれました。頑張りましたね。ここでは学生生活を楽しめるようにしますからね」


そう言ってさっきよりも笑みを深めた。いい担任が担当になってくれたな。






















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