第24話

「それで今日訓練場に来た理由はなんだ?」


特になにも約束とかしてないと思うんだが。修行だって今日は休みにしていたし。そういえば言ってなかったな。エミリーは俺と地元が一緒で弟子なんだ。だからここの鍵も渡してあるから入れる。


「ミキがそこの妹とと入ったのが見えたから来たんですよぉー。もしかして手をだされるんじゃないかって心配になったんですよぉー」


手を出すじゃなくて出される方なのね。ルナはそんなことしないと思うし、それにまだソレイユ様が好きだろう。なんかソレイユ様を殴りたくなってきた。俺の好きな人取りすぎだしな。それにイケメンなで俺の好きな人がたくさんの婚約者がいるうちの一人なのが許せない。


「いや兄だぞ。手を出すなんてないだろう。それにソレイユ様をまだ好きだろうし」


「そ、そうですの!義理とはいえ兄に手を出したりはしないですわ!、、、、それに手を出されるならお兄様から迫ってほしいですの。何を私は言ってますの」


「なんか言ったかルナ」


なんかにを言ってますのと聞こえたが、なにか不思議なことでも言ったのか?ソレイユ様への愛でも呟いていたのか?やはりソレイユ様は処せるべきか。イケメン滅ぶべし。


「なんも言ってないですの。それよりお兄様この女とはどんな関係ですの?」


「地元が一緒で、師匠と弟子の関係だな。まぁと言っても同級生だし立場は同じだが」


「そうですねぇー。デモなんで家にとっても私の血筋はいいはずなのに婚約話はことは断ったんですかぁー」


そうエミリー家はうちの地元を治めている貴族の家なのだ。だから実質地元のトップなのである。だからより発展できるのに断っているのが疑問に思っているのだろう。だが俺の家も中央の貴族の知り合いがいるくらい力はあるし、政治には興味ないから断れるのだ。


「貴族と同等とお金を持っているのに、まだ権力がほしいと思ってないからな。貴族になる話しも断っているんだから」


それに俺は結ばれれなら好きな人がいい。元々はそれはエマだったが、エマはソレイユ様と婚約をしたから無理だ。つまり結婚したい相手はこれから探すことになる。親父も好きな人を学院で探せと言っているしな。


「ぶぅー私と婚約すれば将来安泰ですのにぃー」


決められたレールほどつまらないものはないだろ。俺は自分で道を切り開き、多くの人に役に立ちたいのだ。貴族じゃしがらみが多すぎる。自由な方が動きやすい。


「お兄様は渡しませんよ。もし取るようでしたらそれなりのことは覚悟してください」


何かするつもりか。さっきしないっていたよね?まぁそれだけ俺が大事に思われてるってことか。まぁ度が過ぎた嫌がらせはしないだろう。


「私の家は貴族ですよ。なにかやったらどうなるか分かりませんよ。ルナハイマは貴族じゃなくなんの権力もないのですからねぇー」


ニヤッと笑いながら言った。まぁこの二人がやりあっても両家の関係にひびは入らないだろうが。放任主義だし、あくまで当人の問題で片付けるだろうから。


「貴族じゃなくても、お兄様に近寄るならそれなりの対処はありますの」


派閥を築いて、圧力をかけるつもりか?他の貴族を派閥にいれればエミーゼにも問題ないという感じだろうか。まぁいやがらせはするか分からないが。するなら過激だったら止めるか。


「あまりやりすぎんなよ」


「分かってますの。お兄様に女が近寄らないようにするだけですわ」


いやそれだと俺誰とも結婚できないんだが。まぁルナがいればいいか。結婚という幸せを味わえないが。推しと生活できれば満足だ。ルナが誰とも付き合わなければだが。


「まぁ俺にそもそも女子が寄り付かないから問題ないがな」


すると二人揃ってため息をはいた。君たち仲がいいね。そのまんま仲良くなってくんない?そうすれば対立することもないし。後なんでそんなになにこいつ言ってんのみたいな感じなの?


「お兄様はモテますわよね?」


「そうですねー。地元でもそこそこモテててましたけど、エマがいたので誰もアピールしなかったですけど」


周りからの熱い視線ってそいう意味だったの?俺モテモテだったの?イケメンじゃないのに。まぁ好きな人がいたからそれに遠慮してたらアピールしなかったのか。今はフリーだからアピールしてくるのか?


「そうですの。それならお兄様に誰も近寄らせません。お兄様は私が認める人じゃなきゃ渡しませんの」


俺の婚期ないようなものじゃね?ルナの要求するレベルって相当高いよな?


「王族じゃなきゃ認めませんわ」


いや無理じゃん。王族とか俺と接点ないし。持ちたいとも思わない。だって面倒ごとが起こるだろう。嫉妬されるが、周りはすり寄ってくるし。欲にまみれてるからなあの周りは。


「いや王族なら結婚しなくていいや」


「それなら私とずっと一緒ですわ。そいうことなのでおじゃま虫は帰ってもらいますの」


「なんですなんですかぁー。貴族でも十分じゃないですかぁー」


「貴族じゃ絶対的じゃないんですの。公爵家でもだめだったんですわ」


まぁ貴族じゃ他の貴族に嵌められる可能性もあるからな。そう思いながらも二人のいいあいを見ていた。でも独立魔法師になったら貴族と接点を持つことになるんだろうな。









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