第22話
そんなことして、今日は訓練棟に来た。ここで古式魔法の練習をしたりする。余程のことがない限り崩れたりはしない。それだけの結界が張ってある。古式魔法にたいしての強力な結界だ。これは魔法にもきく。
「ここですの。訓練する場所は」
「そうだ、だがキャパがオーバーしちゃうから上位の成績の人にはここの訓練場の一角にある部屋で個人で訓練ができるんだ。だからルナが訓練したい時は言ってくれ。そこを使うから」
実力主義で、実力があるやつは優遇される。慢心してでかい態度取るやつもいるが、そいうやつは大抵すぐに成績が落ちる。だから残るのは努力をしてるやつだけだ。
「分かりましたの。私ま早くお兄様みたいに個人でやれるとこらを貰いますわ」
「頑張ってくれ。それじゃー軽くトレーニングするか」
「そうですわね。それじゃー私から行きますわ」
ルナは呪符を構える。そして火の呪文を唱えた。ゴーと音を立てて俺に襲いかかるが、俺も火の呪文を唱え相殺する。威力はまあまあだな。
「威力は問題ないが呪文を唱えるまでの好きが大きすぎるぞ。それじゃ魔法師ならすぐに対応される。今度は俺から行くぞ。土気をもってをこらし固めよ、地面よ隆起せよ急急如律令!」
すると床が膨れ上がる。そしてルナは体制を崩す。その間に俺はさらに水の呪文を唱えて隙ができたルナにたいして攻撃を仕掛ける。するとルナはホースからでるよう水の何倍もの太さのような水が腹に直撃しそのまま壁に激突する。
「はぁはぁ参りましたわ。古式魔法なのに発動するのが早いですわ」
古式魔法は発動までに時間がかかるのが弱点だが、練習をすればある程度すれば克服はできる。まぁここまでのレベルに来るのそれなりの時間がかかったが。ルナならすぐにできるようにるだろう。それだけの才能がある。
「まぁ克服はできるから、できるようになる方法は教えるぞ」
これがもっと多くの古式魔法師ができるようになれば魔法師にも匹敵するほどだと思うんだが。まぁそれを知ってる古式魔法師も少数だからな。
「ありがとうございますの」
「はいこれお茶だよー」
「ありがとうな。その心遣いさすが先祖の式神だな」
「ありがとうございますの。さすがお兄様の式神ですわ」
「そんな誉められることやってないよ。それよりミキは知ってる?無詠唱で呪術を使う方法」
「ああ、魔法書に書いてあったからな。まぁできはしないが。エミリーゼはできるのか?」
できるなら是非教えて貰いたい。更なるレベルアップにも繋がるし、魔法師にも負けなくなるし、魔王との戦争にも役に立つはずだ。あの戦争には負けられないからな。
「できるよ。私は基本魔法だけどね使うのは」
「それなら教えてくれ。いづれ魔王と決戦に備えなくちゃいけないからな」
「いいよ。まず最初に高速で印をきるんだよ。それぞれの呪術にあったね。それで急急如律令といえばできるよ。本当に高速でやらなきゃいけないから結構大変だけど」
印か。なんかそれっぽいの家にあった気がするが、結界が張ってあって取り出せなかったんだよな。悪用されないために初代が封印したのか。魔王軍が手に入れたら不味いし。
「んじゃためしにやってみるか。簡単のな炎の古式魔法で」
心のなかで呪文を唱えて印を素早くきり、呪符に魔力を込めた。すると小さな炎の玉が壁に向かっていた。難しいな。これタイミングが合わないと難しい。
「難しいな。まぁこれ今後練習するとするか。それじゃ今日の残りの時間はルナに古式魔法を部屋で教えるとするか」
「分かりましたの。よろしくお願いしますわ」
俺たちはシャワールームに入ってそれぞれ汗を流し、着替えた。ルナの魔法の才能は本物だ。魔法だけならエマにも勝てるかま知れない。現段階だとだが。最終的にエマが最強になるからな。ストーリの進み的に。まぁ主人公なんだからそりゃそうだが。だがルナが古式魔法を覚えた場合は話が変わってくる。原作と違う成長に繋がるからもしかしたらルナが最強になるかもしれない。
そんなことを考えながら俺は外に出た。すると既にルナはでていて、目を瞑り魔力を自信の体に纏わせていた。魔力を纏わせるのは打できの攻撃力か上がったり、防御力が上がったりする。だがこれを操るのはなかなか難しい。
「ルナでたぞ」
するとルナは魔力を解き、目を開けた。スムーズだな。いっつも暇なときはやっていたんだろう。
「お兄様私も式神がほしいですの」
「幽霊からのか、それとも生きてるやつのか、それか作ったやつのか?」
最初は作ったやつからの方がおすすめだが、ルナならすぐに作ったやつじゃなくても操れるからどっちでも問題ない。他のやつだと式神に操られることもあったり反逆されたりすることもある。
「いきなりだと裏切りもありそうなので、作ったやつをお願いしますの」
式神の特性を分かっているとは、俺の妹なだけはある。そうと決まればできるだけ強力な式神を作ろう。東京レイヴンズの式神みたいのを作ろう。
「それじゃ部屋に戻るか」
「はいですのお兄様」
寮に向かう途中授業が終わったのか色んな生徒がこっちをみている。そして羨ましそうに見てるやつも入れば、こそこそとしてるやつもいる。そいつらはルナのことに気づいているんだろう。っとなると貴族だな。まぁ気にしないが。
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