第30話 勇代議士殺害犯人*✿ *
一九八一年春先の事 *✿ * 鹿狩りの狩人がピストル音がしたので、慌ててピストル音の方角にやって来た。そして、その山奥で謎の若い男ケンを発見。
ベテラン刑事上村と新米刑事佐藤は現場に直行した。
ケンの遺体の一部からのピストルの弾の線条痕と勇代議士のピストルの弾の線条痕が一致。
【線条痕:ライフル銃など、銃身の内側にらせん状の溝を施された銃から発射された弾丸に付いた銃身内の溝のあと】
「勇代議士と同じ中国製のピストル——トカレフTT-三十三で打ち抜かれています。そして…ピストルの指紋が井上代議士の頭骨に付着した指紋と一致しました…」
「勇代議士とこの男の関連性を、調べる必要があるな~?」
聞き込み調査の結果勇代議士と、この人物に関する手掛かりは一切見つからなかった。
指紋鑑定の結果、このケンと言う人物と一致する指紋がないとの事……。
戸籍謄本を調べるも現存せず、無国籍なのか、奴隷として他国から売られてきたのだろうか?
「訳アリ人物のようだな~?世をはかなんでの自殺なのか?だが関係の無い勇代議士を何故…」
「誰もこの男を見た事がないそうですし?」
「狐につままれたような?ううう~ん???」
そして引き取り手もなく無縁仏として埋葬された。
このケンという男は、誰なのか?
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