第6話 茂は失意の内に海外へ



「クゥゥ。・゚・(ノ∀`)・゚・。ワァ~~~😭どんな理由が有ろうとも、今更別れる事など出来ない!お父様お母様どうか結婚をさせて下さいクゥゥッ😭」 茂は土下座をして許しを乞うている。


「絶対ダメだ!あの女だけは絶対ダメだ!」


「一体洋子に何があると言うのですか?それが分かるまでは納得できません……」


「由緒正しい井上家の跡継ぎとも有ろう者が、どこの馬の骨とも分からない女なんか、お前に説明しても理解できない。第一あの娘は、あの家の娘では無い。本当は全く違う…」


「何ですか?そんな回りくどい含みのある?ハッキリ言ってください。 どんな事を聞いても、俺の洋子に対する気持ちは変わりません。絶対に!ですから、ちゃんと説明して下さい」


 父親にどんな事を言われたのか?茂は失意の内に海外へ…… 。


 一体何があったのか? 日本にいても洋子との思い出の詰まった場所を、思い出してしまう事に耐え切れず、海外へ逃避行……。


 一時は立ち直れず…リストカットの跡が、今でも痛々しく残っている。


 そんな折、茂の父勇が何者かに殺害された。


「お前は一体誰だ!タタタ助けてくれ~!こんな事をしてただで済むと思っているのか?」


「ハッハハハハ……私の正体は、永遠に知られる事は無いのだアッハハハハ!」


「何故…私をこんな山奥に連れて来たんだ。理由を教えてくれ?」


「あんたは、冷酷な男だ。また…色んな事に首を突っ込み過ぎた!」


「小森の命令か?」


「誰でもいいじゃないですか!死ね———!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る