拒絶

 作品を改変されたのは私が把握しているだけでも三度。

 スパムのように貼り付けられた画像と妄想文をかき分ければもっとあったのかもしれません。しかし、そんな気力はありませんでした。


 その三度目。ついに我慢の限界を迎えました。


 この時に改変されたエピソードは、ヒロインが心の成長を遂げるとても重要なシーンだったのです。第2章で一番重要なシーンだと言っても良いでしょう。

 それを、とても下劣極まりない恋愛話に改変し、作者である私へ送りつけきたのです。もはや明確なる敵対行為です。


 素人とはいえ、我々は作家です。相手の作品を敬うことなど常識のはずです。

 それを勝手に転載し、改変するなど言語道断。恥を知れと言いたい。


 この方は私の作品をまったく理解などしていなかった。物語など読んでおらず、ただ、作中に自分自身が見たい「単語」だけを探していたに過ぎなかったのだと。


 見たい「単語」を見つけるや、それに対して感情を爆発させる人間。

 それが私の出した結論です。ネガティブな単語であればそれを自身へ向けられたものであると判断し、周りを巻き込みながら被害妄想をどこまでも展開させます。


 実は、この作品を投稿する直前までは絶縁しておりませんでした。

 罪を憎んで人を憎まず。

 反省し、悔い改めるのであれば「その方」までは責めるつもりはない。

 いくら忠告を受けようと、まだ「その方」の良心を信じておりました。


 ですが、駄目でした。

 やはり私へ対する罵詈雑言が送られていたのです。


 「あなたは酷い人ですね」

 「ずっと待ってたのに」

 「本当にサイコパスです」

 「もう消したじゃないですか。何度も謝ったのに」


 このようなメッセージが大量に送られていました。

 まったく反省するどころか、まるで私に非があるかのような言い草です。

 怒りなど感じませんでしたね。ただただ残念。


 謝ったから許せ? 子供じゃないんですよ?

 もう人生の折り返しも過ぎた大人が、甘えないでいただきたいですね。

 他人の作品を穢した愚劣なる罪は、永遠に背負ってください。

 どれだけ謝ろうが許しません。

 それに、相手を責める行為を「謝罪」とは呼びません。

 仮にも我々は言葉を扱う作家です。日本語を愚弄しないでいただきたい。


 このような投稿をすることなく、良い作品を書いて良い作品を読む。

 そんな当たり前の活動がしたかっただけなのに、なぜこうなってしまったのか。

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