カクヨムであった怖い話

改変

　その方は熱心に私の作品を読んでくださっていたのですが、どうにも歪んだ読まれ方をしていたようです。

　私の『ミストリアンクエスト』は紛うことなきバトルファンタジーです。恋愛描写を積極的に入れるつもりはありません。せいぜい、家族の絆・仲間の絆止まりです。

　いわゆるカップリングなどは自由にやっていただいて良いのですが、私の思わぬ方向でそれが行なわれておりました。

　以前に述べたように、その方はとても被害妄想が強く、この作品においても私が「その方」を攻撃していると思い込んでいたようです。私が投稿したエピソードが気に入らないと、私の文章を転載し・並び替え・改変したものをDMで送りつけるようになっていたのです。

　他の何は許せても、これだけは許せませんでした。

　作品は我が子に等しいのです。

　自分自身以上に大切なものです。

　それを穢されたのです。許せません。

　とはいえ、いきなり絶縁するといったことはしませんでした。

　なぜなら、相手は同じ言語を使い、言葉が通じる相手なのです。

　まずは対話をすべき、そう思っていたからです。実に甘い考えでした。

　確かに、その都度は謝罪の言葉をいただけます。

　しかし、直後には私が悪いかのように責め始め、結局同じ事を繰り返し始めたのです。

　何度お願いしても、何度咎めても、どのように申し上げても、無駄でした。

　謝罪の言葉のバリエーションは実に多彩でしたが、中身は空っぽです。

　必ず私を責め、また同じことを繰り返すのですから。

　精神の病気を言い訳にされることもありましたが、それに関しては私も同じ。むしろ、通院も出来ないほどに悪化しているのはこちらです。通院し、薬を頂ける立場の者に病気を理由にされたくはありません。

　もう私は気づきました。この方には言葉も会話も通じていない。この方は、自身が見たい「単語」のみを見て、それに過剰に反応しているのだと。