細い通路のような場所を進んでいたら、突然、景色の違う場所に出た。


天井はクリーム色、壁は明るい感じの緑色や青色、柱は木のような濃い茶色、床は明灰色のカーペットだ。


照明は丸いダウンライトで、蛍光灯の雑音は聞こえない。


その空間に立ち入ると、新築の家のような、独特の匂いを感じた。


まるでどこかの住宅か、アパートメントみたいな雰囲気だ。


これまでの場所よりは、幾分かマシな気がした。


だが、どうにも現実感に欠ける。テレビドラマのセットのような、噓くさいような違和感があるのは否めなかった。

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