第6話 十字軍って本当に騎士なのか?ただのビビリじゃねぇか
屈強な男たちが丸太で扉を壊そうとしている。
「ヨゼフ、あんたはどうするの?」
お袋が話しかけてきた。
「前に行くよ。」
「そうかい・・・。そういうと思ったよ。私はココで待っているから、ちゃんと帰ってくるのよ。」
「わかった。」
俺は前へ走り出した。そういえば、なぜお袋は闘うつもりはないのに槍を持ってきているんだ?
「行け!」
「もうちょっとでドアが壊れるぞ!準備しろ!」
扉を壊そうとしていた男たちがそう叫んだ。俺も剣を構えた。
「もっと力を抜いて!」
俺はボジボイの稽古を思い出していた。実は休みの日や空いている時間にボジボイに剣の使い方を教えてもらっていた。おかげである程度剣を使えるようになった。俺はポザーの柄を撫でた。
「扉が壊れたぞ!戦えるものは突撃!」
そうして男たちは市庁舎に入り込んだ。
中に入るとちょうど捕まっていると思わしき男が騎士に刺されていた。
「これ以上殺させるな!」
体つきがいい男が斧を振りかざして、先程の騎士をぶっ飛ばした。
「とりゃあ!」
近くにいた他の男がぶっ飛んだ騎士の首に切りかかった。
「どんどん奥へ進め!」
俺らはどんどん奥へ行った。
「此処から先は通さん!」
また騎士が道を塞いできた。
「邪魔だ!このバカ!」
俺は騎士が剣を振り下ろす前に相手の首に刃を通した。
「庶民共がああああああああああ!」
相手軍はパニックになっていた。
俺らは一番奥の部屋に突撃すると議員たちがいた。
「十字軍だ!」
窓の外を見ると十字軍が下に待機している人々に突撃しようとしていた。
「議員を叩き落とせ!」
中に入った人たちがある議員を窓の外に落とした。しかしココから落としても議員は死なないが・・・。
「ぐわあああああ!」
下を見るとその議員は槍で串刺しにされていた。次々と議員が落とされ串刺しにされる。 ここでようやくなぜお袋が槍を持ってきたのか理解できた。
「てっ、撤退!逃げろ逃げろ!」
十字軍はどんどん逃げていく。議員はどんどん落ちる。議員が自分より下の身分の人々に落とされる。これはまるで権威の失墜のように見えた。
市庁舎に突撃した人たちが外で待っていた人たちと合流したあと、ポネツキーが言った。
「これから、カトリックとの戦いが待っているだろう!我々の信仰を潰そうとしてくるだろう。しかし、我々は負けない。なぜなら私たちは真実のみを信じているからだ!ジシュカ!」
「あーっ?」
ジシュカさんが前に出た。
「これからの戦いの指示は全て、このヤン・ジシュカが行う。異論はないか?」
「ジシュカ様、バンザイ!」
これからどんな運命が待っているのか。それはまだ誰も知らない。
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