第二話
【猫馬】 の機嫌は良く、このままテイム出来るのかと思ったのだが、どこかへと連れていかれる。
少しだけ歩いたところに白く綺麗な場体の【天馬】 が居るのが分かった。
これがこの【猫馬】 達のボスなのだろうか?
『【猫馬】 が何か連れて来たと思ったらニンゲンか。 久しく見ていないな。 我は聖獣の一対でこの地に生息している、【
喋れるんだ。 凄いな…。
人型なら分かるけど。
「僕はマルクと言います! 従魔術師(テイマー)です。 今は【死者の宮殿】 の【
ふむ…と考え込む【天馬】
バサバサと翼を羽ばたかせているのが砂埃を吸い込みそうになるのでやめて頂きたいけど…。
『あんな馬鹿げたところの魔物をテイムする…か。 良かろう。 我らを全てテイムしなさい。 【猫馬】 は適当に扱うのも良いだろうが。 我はお前専用の愛馬となってやろう』
え、えぇぇぇぇぇ!?
しぶしぶと期待の眼差しを向けて来る【猫馬】 達と、ドヤ顔でこちらを見ている【天馬】 を一体ずつテイムする…。
テイムレベルが上がりました。
〈スキル:楽園、スキル:従魔鑑定を手に入れました〉
お? これは良い物では無いのかな?
でも楽園ってなんだろう。
『ふむ、聞き覚えがある。 楽園とは通常のテイマーの従魔保管とは違い、空間を作成してその中に従魔を入れておけると言うスキルだったはずだ。 空間は魔力量によって拡大されると言う物だったはずだ』
「便利だね…」
『我らの家を建てる為には精霊辺りかガーゴイル、ゴーレム辺りをテイムして欲しいものだが』
ア、ハイ!
「じゃあ、街に向かおうか! じゃあ、【天馬】 お願い出来るかな?」
『任せろ』
僕は【天馬】に跨り、空を飛ぶ。 そしてフィーロガンド領の方へと向かう。
バサァッバサァッ!!!っと飛ぶこののが気持ちよかった。
向かうのはフィーロガンド領のフィーネの街という場所にある冒険者ギルドに向かわなければいけなかった。
あれ? もう見えてないかな…。 あの銅像見覚えがあるよ…。
『そろそろ着くのではないか?』
「そうだね。 この辺で下から行こうか」
『分かった』
空の旅はこの辺で終了。 馬としての仕事はまだ続いては居るけどね。
「おい! 貴様! そこで止まれ!!!」
「僕ですか? はい!」
「て、テイマーか!? 冒険者証を見せてくれ」
あぁ、そうだった。
「テイマーです! 別の街で断られてしまったのでここで作りたかったのでまだ持っていません…。 あ、ガリウスさんにマルクと言う名前を伝えれば分かると思います!」
「なんだ、ガリウスさんの知り合いか…。 それなら大丈夫だ! 通ってくれ」
「え、良いんですか? 僕が嘘を…」
「もし嘘だったらガリウスさんに首を撥ねられるだけさ! がはは! あれ、馬に羽が…いや、それこそ有り得ない! がはは!!!」
なんて適当な街なんだ!!!
『良かったではないか…』
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