第3話

そこらへんの石の中で尖った物を選び硬化を付与。

持って帰ってきた木の実を割ってみた、皮は硬いが果肉は柔らかく美味でした。

1個で十分お腹はふくれた。水も沸騰したので火を消して冷ましておく、その間に大きめの湯飲みともう一個土鍋を作った、土鍋に川の水をいれてその中に湯飲み、その中に煮沸した湯を入れて冷めるのが早まる事を期待した。

あの木の実はまだ数十個あったし最悪なんとかいきれるかなーとか思っていると人の声が聞こえた。

「水場にでた!お前らこっちだ」

声がしたのでそっちを見ると皮鎧をきた人とその後ろから神官?っぽい人と重装備の人が飛び出してきた。前の皮鎧の人と目が合った途端に叫んできた、

「灰色熊がでた!にげろ」

最悪の時は投石でなんとかなる、そう思っていた俺は直径20センチ位の石を硬化と収縮でテニスボール位に縮めて握っていた。

先生から緊急信号がきた、身体強化800パーセント!今の石の3倍の物を圧縮せよ!

わけわからん状態だがそうとうヤバいのは分かった、石はでかいのを圧縮硬化したが身体強化の仕方が分からん、先生!身体強化習ってないっす!叫んだ。それと同時に4足歩行で4~5メートルの高さがある熊が出てきた。

「強化はする、石をナゲロ!」

先生は文字数少な目で言ってくれた。俺が石に手をかけた瞬間に力が漲るのが分かった、

「岩にしろ!」

先生の声が聞こえたので、後ろのくそでかい岩に手をかける。みるみる小さくなりソフトボールサイズになった。

外したら終わり、どこかには当たるくらいでかいけど、急所かそれに近い所じゃないと多分やられる、・・・

先生はやっぱりチートでした、1メートルはある大岩を手に収まるサイズに一瞬で圧縮、投げた元大岩だった物は熊の胸辺りを貫通した、多分命中も補正してくれたんだと感じた。

投げたのは確かに俺だけど圧縮も自分でやった感覚はなかった、先生がやってくれたんだろう、そう思った途端に体中に激痛が走りぶっ倒れた。




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