471日目

471日目【雲出ずる渓谷】


2:おぞましい神殿


5.拝殿を調べる


 まだまだ続く雲出ずる渓谷のイベント、なにせ3頁あるイベントですから、さてと一同、現れた岩塊へ向かうべくこれまた出て来た塔を登る為に神殿の探索から。

 探索判定はローグが成功、隠し扉を再び発見、どんだけ隠したいんだよ扉、この扉は施錠もされてなければ罠も無い、螺旋状に階段が連なるばかり。


「た、高いなぁ」

「上空の岩塊まであるでしょうからね」

「山登りよかマシだろ、行くぞ」

「ドラゴンでビューンてのは?」

「あの高度までドラゴンインファイトでいけますかねぇ」

「ああ、そうだった、うちのドラゴン赤ん坊だったわ」


 赤ん坊いっても30年は生きてるけどね、ソイツ、まあつべこべいいながら登る。


天上の楽園


「の、登り切ったのサァ」

「こ、ここがあの岩塊の上ですかね?」

「じゃねーかな、にしても、こいつはまた見事な」

「綺麗な花畑、それにもしかしてあの四阿あずまやにある神像」

「よもやグレンダール様か、何故にこの様な所に神像が、それにグレンダール様だけではないな」

「あっちにあるのはアステリア様だよね」

「あっこれはガメル様じゃないかな? にしてもキャップさっきからだんまりだね」

「おまえら、神像だとか花畑だとかよりも、目を惹くものがあるだろう、あの泉の畔で微笑みながら俺達を見ているは光の大妖精、アマルティアではないか!」


 さて、階段を上った先にはまさしく天井の楽園という光景が広がっていた、その中でもテオが驚いたのは穏やかな雰囲気をもつふくよかな女性、妖精でもとりわけ希少な存在アマルティアの存在だった、あ、この妖精古代種じゃんテオじゃあ正体見破れない……そ、そこは妖精大好きなテオ君の勢いという事で、もしくは、アマルティアが自己紹介してくれた。(この子、知能:高いで反応:友好的)なので。

 レベル15で能力的にも多分テオでは勝てないかな、闇の妖精魔法には、主動作、補助動作、宣言特技を使用出来なくするショッキングウェイブがある、これを魔力19で打って来ること出来るし、友好的だろうと本気になれば高レベル魔物は軒並みヤバいです。


「よくおいでなさりました、人族の皆さま、まずは感謝を」


 アマルティアは暖かい笑顔でテオ一行を出迎えると次の事を説明してくれた。


・庭園は魔法文明時代に緋の王と呼ばれた人の王によって生み出されたもの

・その名も〈神々の庭園〉アマルティアはアステリアに庭園の管理を委ねられてる

・しかし、ゾラス=バレスの奸計により緋の王が封印されると同時に、この庭園も黒雲によって閉ざされてしまった。


「数千年ごしの青空にございます、ああ、どれだけ感謝してもしたり得ません」

「っふ、美女と妖精の為なら、火の中、水の中、例え邪神とて立ち向かうよ俺は」

「調子のいいことを言ってばかりに、この馬鹿は」

「うふふ、素敵な殿方、その雄弁と銀瞳に期待してますね、それでは続きを……」


・この庭園は緋の王が神々との対話をするべく生み出された場所である

・泉の畔で〈古代神の聖詞〉を唱えれば、ほんの束の間ではあるが神々を呼び出せた

・この庭園の力を利用して神々と対話し緋の王は群島の人々を善く導いていた

・後世に語り継がれた悪行はゾラス=バレスによって広められたもの

・現在は王が不在な事、数千年の間にゾラス=バレスによって力を奪われ続けて来た事で力を失っており、アステリアの話をうかがうのが限界との事


「復活には……再び群島に王を迎える必要がございます、そして、多くの人々が祈りを捧げる事で失われた力は回復するのです」

「ふむ、一朝一夕に済ませる事の出来ぬ難事だな、だがしかし! この妖精の守護者にして傾奇者テオフェラトゥスに任せたまえ! これ以上貴女に涙させる事無き様にしてみせましょう!」

「あ~あ、安請け合いだよ、妖精って泣き落としが皆得意なのサァ」

「私はそんなつもりは」

「だよね、これはどうみてもテオが妖精に甘いだけだよね、まぁ、いいけどね、この一件が片付けば、そろそろハーヴェス行きかな?」


 という訳で、解決してあげたい所だな、ここでは無料で宿泊できるのか宿屋で休んでから再出発だな、アステリアから啓示を受けるには聖詞が必要、持ってるな、この日のうちに受けておきますか。


アステリアの使命


「うぉ、眩しッ!?」

「アステリア様の降臨か」

「み、見える、おぼろげだけど、女性の姿だ、これがアステリア様?」


 早速、聖詞を唱えればまばゆい輝きと共にアステリア様がご降臨なさる、姿は判然としないが泉の水面に立つその女性がアステリアだと言う事が分かる模様。

 アステリアは庭園の解放に感謝を述べると同時に再びこの庭園に王を無会える協力を求めて来る。


「王と為る者、その者緋の王の血を引き、我に祝福された物の末裔の証たる「青鐘花ブルーベルの印」を持つ者でなければならない、そして、覇竜シヴェライーゼに託されし〈祝祭の冠〉を王と為る者の手に渡らせるのです」

「ふむ、祝祭の冠とやらは知らぬが王の血統というならば、もうここにいるな」

「…………」


という訳でクエストのお時間です探索したらクエスト増えるのは何なんですかね。


神々の庭園のクエスト1)王の捜索


 まあ、もうこれは簡単だな、緋の王の血を引き、青鐘花の印を持つ者を捜し出し、この庭園に連れて来ると言う使命。そんなん隣にいるじゃん。


王の後継者は誰か?


「僕、だよね」

「薬草摘みだったフィトはあまりそう言った意識は無いと思うが、これが運命というものなのかもな」

「貴方がアステリア様が示す新たな王、今日までよく生きて来られました、これからは何も案ずることはございません、この庭園なれば邪神も手を出せません、テオ様達のお帰りをここで待つのがよろしいでしょう」

「駄目だ、王様になるなら安全な場所で縮こまって怯えてちゃいけない、いつだって誰よりも真っ先に剣を取って立ち向かうべきだ! かつて僕のご先祖様緋の王はそうして、人々を導き国を善くして来たんだろ? それなら僕も……そうありたい!」

「その目、かつての我が君たる緋の王と同じ目にございます、そこまで言うならば、御止め致しません、祝福を与えましょう、どうか、この先もご無事でありますよう」

「っふ、心配いらん、俺がいる」

「何処から湧くかは知らないが、とにかく凄い自信サァ、相棒」

「よせやい、照れるぜ」

「褒めては……いや、褒めてるのサァ」


 フィトの言葉に小さな妖精達が集まり祝福する、アマルティアも彼の意志を認め、その行く末に祝福を授けた、クエスト達成★+2と発掘P+6と、そんで「王の後継者」を見つけた事を記録する。戴冠準備はまだ整ってないので、次のクエストだ。


神々の庭園のクエスト2)〈祝祭の冠〉の入手


 次のクエストは〈祝祭の冠〉を手に入れてこの庭園まで持って来る事、冠は現在、覇竜シヴェライーゼが所持している筈、本来の持ち主である緋の王の末裔に返却する事が目的なので、返却を渋る事は無いだろうが何らかのクエストが課されるとの事。

 クエストの成功の暁には★3つと発掘P+6を獲得、そして「戴冠の準備」が整うのだとか、丁度焔竜の海には向かう予定だし、いいな。

 それじゃ、後はランダムイベント振って、無料の宿屋で休憩だ。


「なあ、妖精贔屓もいい加減しろよ」

「それは出来かねん、性分だからな」

「さいで、馬鹿野郎」

「スカタン」

「アンポンタン」

「な、何度目の喧嘩でしょうか」

「このお二人に任せてよいのでしょうか?」

「だ、大丈夫だと思うよ、キャプテンもローグさんも、凄い人だから」


 ランダムイベントは喧嘩でした、戦闘なりでスイッチして解決したいね。


以下次回!

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