17~27日目

 さてと、もう半月が経過したのか時が経つのは早いねぇ、と言いながら早速移動を始めていこうか、目指すは海域5-1にある【53:海賊酒場】だカルルスと再会する事も叶うかもしれないね、ただ、難易度はなんと10というね、ただこの廃船街には寄港地がある、これで難易度が-2されて8になるぞ! やったぜ! ただそれでも高いには変わらないな、出目は7、15になる訳だが、ふむ。


4.死の海


「おいおい、船が止まってしまったぞ」

「ああ、おしまいでさぁ、大将、死の海だ」

「えっ!? 風が吹かないっていう、あの海サァ」

「なんだとぉ!? このまま干上がれってのか、冗談じゃないぞ!」


 と言った具合にチャレンジだ、難易度は総じて高いうえに疲労度の上がり具合も総じて高いと来たか、これは失敗は仕方ないとして疲労を溜めない方向で行こう。

 ローグは天候予測、テオは生命抵抗でいこう、難易度と疲労の蓄積が一番低いしなダイスロール、どちらも失敗、4点ずつの疲労を受ける。さて、一応死の海から脱出は叶うのだが、生命抵抗しかも難易度16を行う事になる。6ゾロ案件、駄目だった。

 航海日数と同じ値の疲労を受ける、それも1d+4日、ギリギリローグは死なないで済みそうだな、えがった、あ、最大値。もう27日目、半月と思ったら1か月になろうとしています、えぇ。ま、まぁとりあえず。


【53:海賊酒場】


「ついたな、そういえばここにはカルルスがいるんだったな」

「そういやそうだねぇ、折を見て会いに行こう」

「うむ、さてさて、それでは少し休憩していこう、美女でもおらんものかね、海賊と言えば美人頭領と相場が決まっている」

「まーたそれでサァ、でもいい歌が聞こえる、いるかもね、美女」

「おお、では行こう!」


 ついに海域5-1に到達、ここでも即座に★2つを獲得だそうだ、さて、ここ海賊酒場ではその名前の通り海賊が集まる酒場だ、店内には歌姫の美しい歌声が流れており、そんな歌に耳を傾けながら、海の荒くれ者達は酒と食事を楽しんでいる。

 ここでのもめごとは、この辺りの海賊たちのまとめ役だった先代店主が決めた掟だそうだ。


1:海賊たちの社交場


「おうおうおう、ようようよう、おまえら海賊って面じゃねぇな」

「だとしたら、追い返すか? ここは海賊しか使えない酒場なのか?」

「んなこたねぇ、度胸あるじゃねぇか、一緒に飲もうぜ」

「あはは、ぼかぁもう背筋が冷えてるけどねぇ、怖いよ、君達」

「正直なのは嫌いじゃないぜ、安心しろ、おめーらがイドゥラビランやウェズードゥヌイヌの味方だとかのたまわない限り、ここにいる海賊は善き隣人、時には仲間同士って感じさ」


 さて、この酒場、海賊たちの情報交換の場になっていたり、海賊たちからの依頼を受ける事が出来たりするそうだ、またここの海賊は会話にもある通り、二つの勢力と対立している海賊ばかりだ。ちなみにテオ達のような新参者はカウンターで立ち飲みが基本だそうですよ、ちんまいローグは大変だぁ。

 主人は先代店主の忘れ形見リカントのワイアード、まだ成人すらしてない13歳、ただ実質的な支配は先代から使える歌姫ヒーセラ、こちらはルーンフォーク、見た目は28歳だが稼働は現在33年と。先代店主一体何奴だ?

 さて、ここではなんと。


「おい、そこのボトル、それは」

「あんちゃん目利きが出来る口か、ありゃこの辺りじゃ三大銘酒と言われててな」

「いくらだ?」

「買うのか? 一本6000Gだぞ、持ってるか?」

「ローグ」

「ない、というかいつ会えるかも分からない爺さんの為にお酒なんて買わないよ」

「そりゃ残念だ」


 と、ここには銘酒も売ってるみたいだけど、実にお高い、買えませので割愛。


2:海賊たちの情報


「ふむ、それならせめて情報を探さないか? この辺りを縄張りにする海賊ならば何か色々と詳しい話もあるだろうし」

「なら俺が聞かせてやるぜ、俺の船は装甲は襤褸だが、その分早い高速船、いくつか情報を仕入れてこの酒場に持って来る役目を担ってるのさ、ただ情報料は貰うがね」

「おお、助かるぞ、さて、ローグ、金は?」

「うーん、何を聞きたいの?」

「〈封印の妖精石〉だ、妖精の事は俺の中でもきがかりな事のひとつさ」

「へぇ、まさかその話があんちゃんの口から出るとはな、詳しくとなると1000Gだ」

「ローグ」

「へいへい、おっちゃん、これで話を聞かせてサァ」


 ここでは情報収集が出来るみたいだな、情報リストには妖精の封印石についてまで解ると来た、よーし、早速聞くぞ1000G消費と。お、解った、ふむふむ。

【16:多島湾】と【42:争いの森】を即座にマップへ配置と。それぞれ16は海域3-4と42は4-4となんか物騒な数字が物騒な名前の場所に並んだな、嫌だなー。

 でもこれで1つずつあるとしたら半分、後2つは何処かなって感じだな、随時探索をしていかなきゃ、情報収集はこれくらいかな、他にも色々あるけど、金がない!


3:海賊たちからの仕事


「やあ、麗しのルーンフォークのお姉さん、この傾奇者テオフェラトゥスに何か頼みたい依頼は無いかな?」

「それは嬉しい願いだね、鉄火場に慣れてるんなら是非受けて欲しい依頼が沢山あるのさ、これとこれと……」

「袖にされてやんの」

「荒くれ者の海賊達からも幾度となく口説かれてるのだろう、誉め言葉一つでなびいても面白いとは思えないさ」


 と、ローグと軽口をしあいながら、海賊たちからの仕事を受ける、ヒーセラが仲介する事で、悪事に加担するような依頼は無く、大体は対立する海賊のトラブル解決がここで受けれる依頼みたいだな。


海賊酒場のクエスト1)争いの森の海賊と蛮族の討伐

 あ、さっき場所は教えて貰ったな、後はそこにいって、蛮族と海賊を退治か。

報酬は6000Gと★2つ


海賊酒場のクエスト2)竜血樹林の海賊討伐

 【33:竜血樹林】の木々を伐採している海賊の討伐と、場所はヒーセラから聞く事が出来るので早速配置する事、海域3-1か、初めて配置で出目6が出たな。

報酬は9000Gと★2つ


海賊酒場のクエスト3)〈神気薬〉の精製工場の破壊

 中毒性の高い麻薬が、海賊たちの間で広がってるのでそれの精製工場を破壊する事がこの依頼の目的と、おそらくはこの酒場の海賊を含む対立する海賊の弱体化を狙いイドゥラビラン、あるいはウェズードゥヌイヌがばらまいてると。

 場所は不明、だがなんというか心当たりが……あそこかなぁ、強くなったら行こ。

報酬は12000Gと★3つ


海賊酒場のクエスト4&5)ヴェズードゥヌイヌの討伐&イドゥラビランの討伐

 それぞれの棲んでいる場所に突撃してぶっ倒してくると言うものだ。

ヴェの方は【固定1:蛮族砦】イの方は【固定2:青純宮】だそうだ。

それぞれ報酬はヴェの方は24000Gと★4つ、イの方は36000Gと★4つ

しかもヴェの方は「称号:深淵への光」イの方は「称号:死喰狂狩り」を取得して

どちらも名誉点が100点獲得できるとの事、欲しいなこの名誉点。

ただ、報酬も★もこれだけ高いとなると、かなりお強いのでしょうな。


 さてと、ここからは一旦、拠点に帰って共通クエストをまた受け直して、共通クエスト次第になるがこれらのうちの数字の若いクエストには赴くとしよう、後半の依頼はまだ無理だろ、それじゃランダムイベントいや、まだやる事あるな。


カルルスとの再会


「あんたら、あの時の! 流氷から俺を助けてくれた!」

「うん? テオ、カルルス、カルルスだよ、無事に根城のここまで戻れたサァ」

「おお、カルルス、お互い無事の様だな」

「おう! あの時はへまをしたが、さすがになれた海じゃぁそうはならねぇ!」


 テーブルの隅に座っていたカルルスと再会を果たす事が出来る、約束通りに麦酒を

一杯奢って貰いながら再開を喜び合う、感動的だ、さて、お互いの近況を話し合う。

 するとどうだろうカルルスは船を解散したとの事。流氷の被害がかなり大きかったようで、修理に大金が必要だった、その為、無事な資材を売り払い。船員たちに配り自分はその残ったお金で細々と生活していたそうだ。


「ふむ、大変だったんだな」

「いや、テオ達もみたいだな、死の海に鉢合わせたとはな」

「あの時は干からびて死ぬのを覚悟したサァ」

「水の妖精と契約を結んでるから、ギリギリ耐えたがな」

「さすがは俺が見込んだ男だな、なあ物は相談なんだが、俺を船に乗せないか? 船を操る腕には自信がある、錆びつかせたくないんだ、頼むよ」

「願っても無いサァ、優秀な操舵士がいればこっちも助かるサァ」

「ああ、こちらから頼みたいくらいだ」

「ありがとう、俺が船を操るんだ、航海の無事は任せてくれ」

「今度は流氷には突っ込むなよな」

「それは言わないでくれよ、キャプテン」

「「「HAHAHA!!!」」」

 

 と、こんな感じにカルルスが今後同行者としてPCについて来る事に! この操舵士かなり強い、寄港地と同じ様に、航海チャレンジの難易度を-2してくれる優れた船乗りだ、まあ同行NPCもPCとして換算するので、宿屋のお金とかの経費が嵩むのがちょっと痛手かな、そんでもって地図作成をば、ローグが失敗したけどテオが成功した、やっぱり判定の人数は正義だな、ここ難易度12で高かったし。

それじゃ、ここは以外にも拠点じゃないのでランダムイベントが発生する、海賊は敵でも味方でもないって事かな。出目は1、繰り上がって2!


共通イベント2:喧嘩


「あ、そうだ、ローグ、寝る前に一本青汁飲んでおけ、体力を回復させるんだ」

「またぁ! もう嫌だって! なんでぼかぁばっか飲むの! テオも飲めよ!」

「俺はマナが多少疲労で使えずとも問題ないからな、悔しかったらマナを扱える様になってみろ、グラスランナー」

「はぁ! 前々から、自信家だけど過剰過ぎない? 英雄? 救世主? 傾奇者? ちゃんちゃらおかしいサァ! ぼかぁお前の事脳みそ空っぽのお間抜けあっぱらぱーとしか思ってないからな! 違いますか!」

「なんだとぉ! 貴様ァ! 俺の何処が間抜けだとぉ!」

「地図作りも文献漁りも探索だって、ほとんどがぼかぁがやってるじゃないか」

「ぐ、ぐぐぐ、もういい、貴様なぞ知るか、勝手に死ね!」

「へん! 僕だって知った事か!」

「お、おい、テオ、ローグ、おまえら、少し冷静にだな」

「ふん、俺はいつだって冷静だ、もう寝る!」

「へん、ぼかぁいつだってクールガイさ、おやすみ!」


 と、こんな風に二人は喧嘩をしてしまう、喧嘩の理由として種族を絡ませるのは、ちょっとやりすぎだよテオ君、まあ青汁飲むの基本ローグばっかだからねぇ。

 今回は意地になって飲まない事にしよ。ただ、これ結構ペナルティが強いな、判定の出目が3でも自動失敗になるそうだ、しかも経験点は入らず。

 解消方法は戦闘でスイッチを行うか次の成長まで継続するそうだ、次で成長予定な今だからよかったが、そうじゃなかったらきつかったな。ちなみに仲直りすると連携能力があがり、スイッチ効果を得られるそうだ、楽しみだ。

 そんなこんなで時間経過タイミング徹夜していく必要もない、明日まで休憩!


以下次回!


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