第15話 黒山さん②
朝起きると黒山さんはまだ寝ている。脱がしたのでそのまま寝たみたいで裸だ。聖司は大学があるので、机に鍵と朝ご飯を置いて急いで家を出る。
【机にご飯と鍵置いときます。お風呂とか自由に使ってね。鍵はポストに入れておいて。昨日はごめん。】
とメールしといた。指を匂うとエロい匂いがする。急いだので手も洗ってなかった。手を洗ってもエロい匂いはかすかに残り聖司は匂いを楽しんだ。大学が終わったが、黒山さんから連絡はなかった。
聖司が帰ると鍵は空いており、黒山さんはまだ部屋にいた。服は着替えている。
帰らなかたんだと聞くと…
「あんな状態で帰ったらもう2度と気まずくて家に来れないじゃない。安田先輩といる時間、私にとって癒しなの。」
可愛くて、意外と真面目だ。聖司は…
「来るのはいいけど、また同じような事になったらどうする?黒山さんは俺と付き合える?」
「するのはいいけど、付き合うことはできないかな。本当はするのもね。私は安田先輩の事前からお兄ちゃんみたいだから、甘えちゃってた。これからは来るの少なくするから、今の関係のままいれたらいいな。」
「俺も付き合えるとか聞いたけど、黒山さんとは付き合う事は考えた事ないからね。友達の関係の方が、絶対楽しいから今のままでいいね。妹だと思ったら黒山さんの事むっちゃ可愛く思えてきたよ。」
「なら、私のこと黒山ではなく、奈緒子て呼んで。」
「わかった。奈緒子、いつでも遊びにおいでな。」
「ありがとう。聖司お兄ちゃん。」
聖司と奈緒子はそんな感じで収まった。お兄ちゃん、妹となった事で、奈緒子のスキンシップが多くなり、お兄ちゃんと抱きついてくる事や、何かすればお兄ちゃんありがとうとほっぺにキスをしたりとマグロではなくなった。聖司は我慢するしかなかった。
でも少し経つと彼氏と仲が戻り、家にはほとんど来なくなった。鞄とかも戻って来なかった。【男子校あるある 女に慣れていないので引き際がわからない。】
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