第7話 松下さん③

 診察が終了し、優子さんと聖司は一緒にお風呂に入る。お風呂の中でももちろん姉弟プレイを行う。


「おねぇちゃん体洗ってあげる。」


「ありがとう。綺麗に手で洗ってね。」


「次はおねぇちゃんが洗ってあげる。あれ、腫れちゃってるね。どうしたの?」



「おねぇちゃんの体洗ったらなった。どうしたら治る?」


「おねぇちゃんのここに入れたら治るよ。」



 みたいな感じで汗をかき、また身体を洗うを繰り返した。


 お風呂から上がり、後ろから抱きしめながら、聖司は初めての相手が優子さんだと話した。優子さんはあんなに上手なのに初めてなのと驚き、何故か謝っていた。



「優子さんの事好きなので嬉しいです。」



 優子さんに話すが、優子さんは複雑な表情だ。優子さんはコーヒーを出してくれて、2人で飲みながら話を始めた。



「聖司くん、私の事好きて言ってくれてありがとう。でもね。聖司くんはまだ18だよ。私は30だから、もうすぐ結婚しないと。実は相手はいるんだけど、遠距離だから寂しくて2ショットチャットしちゃった。ネットだけにしようと思ってたのに、聖司くんの事気になっちゃって誘っちゃった。」



「僕も嬉しかったです。」



「誘ってから、彼に申し訳ないと思ったけど、聖司くんと現実で会えると思うとどうしても会いたくて、注射欲しくて。ごめんね。」



「謝らないで下さい。僕も優子さんと初めて注射できて最高でした。」



「私のわがままだけど、聖司くんの注射もっとほしい。聖司くんが良かったら、これからも何度か私と会って欲しいな。」



「はい。よろしくお願いします。本当は付き合いたいけど、そこまで優子さんに迷惑かけたくないので、これからもよろしくお願いします。」



 それからは、優子さんと妄想プレイではない恋人プレイをした。定期的に会っていたが、彼氏が来る事が多くなるに連れて会えるのが少なくなり、自然的に連絡も取れなくなった。



 最後に優子さんの家を出る際、表札を見ると【松下】と書いてあり、初めてそして最後に本名を知った聖司であった。

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