生活魔法の応用方法

@kagamimotitarou

1話

今日も駅から家へと歩く。

試験勉強で眠れなく、フラフラの頭で道を歩く。信号を渡り始める。

「キィーーーーーーー」

と鋭い音が聞こえるが、きっと疲労による幻聴かなにかだろう。


ドン


体に痛みが走る。青信号だったはずなのに。自分は今どうなっている?

開きにくい目をこじ開け周りを見る。どうやら轢かれたようだ。

はぁ。

死ぬことについてはどうも思わない。

と言うか、速くしてくれない?ずっと痛いまま待たなきゃダメ?


プツン

とそこで糸が切れる。死んだことはわかっている。ほんとに急だった。が、浮遊感があるだけで、目も見える。それに、何やら誰かが話しかけてきている


「┈┈ね」

「ごめんね」

長い金髪に、純白の布に身を包む美人。もちろん女性の象徴には、夢と希望が詰まっている。

「は?」

思わず声が漏れる

「ごめんって。けど、私ってほら見てわかる通り女神さまなワケ!もっと敬意を持って接して欲しいわけよ。ちなみにあれね、私の手違いで殺したことに謝ったからね今。」


何コイツ


「今から話すことにあなたには拒否権ないからちゃんと聞きなさい。イイ?あなたを、ほかの神が管理する、別世界へ飛ばします。ケド安心してね!若返らせてあげるし、顔もちょっとよくしたげる!それに名前とかもテキトーに異世界って感じに着けとくし、生活に困らない程度の魔法も使えるようにしとくから!」


・・・もうどうでも良くなってきた。

けれど、心のどこかでは楽しみだと思っているかもしれない。だがまだ女神の言葉は続く。


「私ネトフリでドラマ観たいからさっさと飛ばすわよ?」


え?


かとして俺は異世界へ飛ばされたのだった。


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