第60話
「嘘つき」
「私から別れたいと話したんですよ」
「それで?私が付き合ったらだめなわけ?」
「いるかさんなんて無理ですよ」
「絵里ちゃんはいいって?どういうこと?亮介に何を求めてんの?」
「…別に」
「亮介と、もしかして結婚考えてたとか?」
「…それは…しばらくしたら気がつくはずです。亮介くんが泣きついてくるんです」
「はぁ?ばっかみたい。ありえな!絵里ちゃんとかまじ眼中ないっしょ!」
「そんなことありません!亮介くんは、しつこく連絡してきて、私に未練がいっぱいです」
「いいかげんにしたら?別れたんでしょ?絵里ちゃんの妄想なの?作戦なの?くだらなー」
「亮介くんは、この間私を殴りました。自分のものにならないから。だから…」
「なにそれー変な話ししないでよー。絵里ちゃん超やばい。痛すぎ。もう帰ろ」
「い、いるかさんのほうが!若い男の子を騙して結婚するとか」
「なによ。結婚してもないやつに言われたくない」
…そのまま帰ってしまった。
私はいるかさんとは違う!大学の頃から付き合ってる彼氏、亮介くんがいる。もうすぐ結婚するんだ。
じゃないと、私は…いるかさんとか美香さんとか安菜さんと同じ、ダメな女になっちゃうじゃない!
ERI えいみ @fukuharaeimi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。