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第48話

家に着いて、亮介くんは携帯を充電器へ。画面を確認しているようだ。


「あ!めちゃくちゃ着信きてる!ほら」


な、500とか!?なんで!?


「ほぼ、安菜さんかな…うわー、ワン切りしまくってる」


「心配してたんだよ」


「あの人しつこいからな。守さんの奥さんとあんまり似てないよね」


「…その、私は安菜さん…知らない」


「あー、そっか!」


亮介くんは、仕事のバックから冊子を取り出した。


「これ」


これはパンフレットというもの?舞台って見たことないけど…煌びやか。安菜さんは、絶世の美女というような美しい方。こんな人と仕事してるとは…


「綺麗な人…」


「見た目だけだね。性格はおかしいよ」


亮介くんは興味なさそうだ。他の人の紹介に元カノさんが…これまた美しく見える。


「…うーわ、めんどくせー。どんだけ連絡してきてんだよ」


携帯を眺めて嫌そうにする亮介くん。


「話したいんだよきっと」


「さっき無理やり話した人はもういいから…この辺からかけるか」


なげやりな亮介くん。でも、みんなに心配されて、いいなぁ。


「は?…バージョン?えー、忘れたなぁ」


亮介くん、これからたくさん電話しないとなのか…なのにこのペースだと終わらなそう。

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