第46話

「デザイン?へー亮介くんそういうのもできるの?」


「はい。ポスター作ったりしますよ」


「も、もしかして、パンフレットも作る?」


旦那様はキラキラとした目をしてる。


「はい」


「ねぇ、亮介くん。新しいブランドの服の、ポスターデザイン頼めたらと思うんだけど、どうかな?あ、舞台関係ないけど…」


「服?ブランド?何の話ですか?」


「え、モデル事務所やってるから…俺」


「え?獣医では?」


「いや、もう辞めてモデル事務所の社長なんだけど…柊に聞かなかった?」


「知りません!」


私も驚いた。どうやら、教授は親の会社に入らされて教授を急に辞めたそうだ。それを旦那様がやることになり、復職できたようで。知らなかった。


「それってすごい有名な会社じゃないですか!すごいです」


「そ、そう?詳しいね」


「俺服も好きなんです。大学で専攻を服飾系にするか迷ったくらいですよ」


「へー!そうなの?」


「だから、衣裳さんを手伝ったりして勝手に学んでました。だけど、やっぱり、舞台関係の仕事をしたいです…」


「わかった。話を聞いてくれてありがとう」


「面接受けるので、また舞台を見にいらして頂きたいです」


「もちろん!」


亮介くんははっきりしてていいなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る