第44話

「じゃあ試しにサラシを取って下さい。隣の部屋で」


「わかりました」


緊張する。下着ちゃんと持ってきてよかった。


「き、教授、着替えました」


「…うわぉ!でかい!見てよ守」


「…いや、見たらだめでしょ」


「教授、水色の下着透けてますわよ?」


「え!」


白シャツには透けちゃうのか…ひぇー


「私がみんなに説明してさしあげる。彼氏に揉まれまくって巨大化したとね」


「変な言い方はやめろ。なにそれ?」


旦那様はこちらを見てないけど怒っている。


「いい説明ですよね?教授」


「…え、ええと…」


「いや、だめですよ?なんでも従わないほうがよろしいかと」


「…いいです!なんでも。私、隠すのは、窮屈でしたから」


「そうでしょーよ!亮介くんに揉まれたのは事実でしょうか?」


「こ、こら!やめろよみどり」


「は、はい…」


「まじか。あいつ手早い〜」


「いい加減にしろってば!」


旦那様は怒ってるのに、教授はへらへらとしていた。こんな騒ぎの中、まだ電話してる亮介くん。


「それと、教授…」


「まずジャケットを着て下さる?守が喜んだら困るんで」


「見てませんから!」


2人は仲良しだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る