教授宅

「どういう組み合わせ？」

教授は旦那様の隣に座る。

「亮介くんと付き合ってるそうで」

「え、美作教授が？」

「…話聞くって言ってたくせに。なんもなかったと思ってたじゃん」

「えー！あのストーカースタイルに教授は引っかかったってこと？ですか？」

「亮介くん、どうやって付き合うことになったか経緯を教えてほしいな」

「普通に付き合っただけです。それより、辞めたから廃材がもらえなくなってしまって…犬小屋作りにお金がかかってしまいます…」

「え、辞めた？つまり美作教授のヒモになるんですか？」

「いや違うし！なんなのそれ！」

旦那様は、丁寧にさっき私たちが話したことをまとめた。頭にしっかり入ってるようだ。

「なるほど、元カノが逆上したということね」

「逆上？」

旦那様はぽかんとされた。

「まだ未練があったんですよ。で、名前一緒なのを呼んでるのを見て苛立ったとかじゃないですか？」

「よく、わかりません…」

「つっかかってきた内容を詳しく話してもらえます？」

さすが教授。原因追求する目は、輝いてる。

亮介くんは私にもした話をした。上を目指すとか、そんな感じのとプロポーズのこと。

「それ、あなたにプロポーズしてほしかったってことですよ？」

「…そうなんですか？」

「そう！なのにあなたはわかってないっていう、お姫様気分の女です」

「…いや、でもそんな話になったこと一度も」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい